加藤周一の慧眼
疲れているので少し「うつら、うつら」しながら、ETV特集で、加藤周一さんの言葉を聞いた。「加藤周一 1968年を語る ~「言葉と戦車」ふたたび~」と題された番組は、加藤さんが、「どうしても語りたいことがある」と病をおして、2日間インタビューに応じたもので、そのテーマは1968年であった。
「1968年、社会を覆っていた閉塞感は、20世紀から21世紀に積み残されている」という言葉に、加藤さんの言いたいことが凝縮されているのか。
こんな言葉を聞くと、加藤さんは、たしかに、戦後思想の最後の論客ともいえ、徹底した近代主義、合理主義者の視点から、「閉塞」というものをとらえたのかなと。
では、ボクらがこの「閉塞」をどう引き受けるのか? 1968年もボクらにとっては歴史に一コマである。この加藤さんの指摘から何を学ぶのか。「言葉と戦争」は読んでいなかったので、さっそくamazonで注文。「変革」の意味をどう引き受けるのか、加藤さんのようにどう若者に伝えていくのか?
うつらうつらを反省しつつ、ちゃんと受けとめて考えたい。
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