引き揚げはこうして実現した~旧満州・葫蘆(ころ) 島への道~
シンポジウムから帰ってからだったので、番組の冒頭には間に合わなかったけれど、なんとかだいたい見ることはできた。
満州からの引き上げにまつわる話であるわけだけれど、知らない話がたくさんあった。
日本は棄民の政策をとった、というより、この地に日本の影響力を残すために積極的な引き上げ策はとらかなったということなのだろうか。中国は「留用」という政策をとる。戦後の復興のために日本の技術者を利用しようと言う政策。一方アメリカはソ連の侵攻と圧力にそなえて、国民党政府にてこ入れするとともに、ここでも日本の影響力を排除するために、引き揚げを積極的にすすめていく。こうして、莫大な人間の引き揚げ事業がすすめられることとなる。それがどのようにすすめられたのかについて、最新の資料なども紹介しながら、番組はすすむ。
ボクの母も、看護婦として葫蘆島にいたという話を聞いたことがある。が、実際に、どのようなことがおこなわれていたのかは、ほとんど知らなかっただけに、興味深い内容の番組だった。いちばんの被害が子どものうえにのしかかったことはよくわかった。
なかなか、日本の満州支配の実相との関わりが見えてこないところもあるので、どうこうした問題を位置づければいいのか、見ている側が整理できないところもあって、こなしきれないもどかしさも、感想としては残っているのだけれども。
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