教科書:「基本法踏まえ採択を」 市民団体は反発--検定審報告書
仕事も山場を過ぎ、予定もキャンセルされたので、今日は、ひたすら実務。職場の雰囲気も、新年準備モード。やっと、職場の年賀状をつくり終えたりして。
さて、大きなニュースもある。
教科書:「基本法踏まえ採択を」 市民団体は反発--検定審報告書(毎日新聞)教科用図書検定調査審議会の総括部会は25日、教科書検定制度の透明化や、学習指導要領の範囲を超える「発展的な学習」の記載量規制撤廃などを盛り込んだ報告書を塩谷立文部科学相に提出した。報告は、教育委員会が教科書を採択する際「教育基本法改正を踏まえ、適切な採択をしていくことが求められる」とも記載。市民団体から「教委による再検定を促す内容で、異例かつ異常だ」との声も上がっている。
報告は、教育基本法改正の理念である「愛国心」「伝統や文化の尊重」を掲げ、「教科書に適切に反映させるべきだ」と強調。採択については「児童の手に渡る教科書を決定するという面で重要。(採択前に)十分な調査が行われるべきだ」とした。…
上記の指摘には、市民団体「子どもと教科書全国ネット21」など6団体は「改定教育基本法に合致しているかどうか教委が再検定せよというに等しい。報告がいかに偏向した内容かを証明している」と声明を出している。その声明はこれ。
だいたい、検定の在り方を見ても、沖縄の問題であれだけ、公開ということが問題になったのに、結局、よく読んで見ると、公開の方向に向かっているとはとうてい思えないものになっている。公開に関する部分も、実は、すでに公開されているものをならべているだけにすぎないようだし。むしろ、重大なのは、「静ひつな環境の確保」と称し、申請図書の情報流出に関して、調査審議の一時停止の措置等が実際に適用されるよう明確化するとしたことだ。これでは、いっそう密室化を生む。
今日からほぼ一カ月、パブコメがはじまった。教科用図書検定規則の一部を改正する省令案等について(概要)
や教科書検定審の「教科書の改善について(報告)」はここにある。批判的な意見を集中するべきだと思う。
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