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2008/11/01

29保育施設を閉鎖へ、経営難理由に

 ちょっと驚きのニュースである。

29保育施設を閉鎖へ、経営難理由に(JNNニュース)

 保育園や学童保育施設を閉鎖するのは、東京・豊島区に本社のある「エムケイグループ」です。
 エムケイグループは、「ハッピースマイル」の名前で、東京や埼玉などに29の保育施設を展開していますが、資金繰りの悪化などから、これら全ての保育施設を閉鎖することを決めたということです。
 「まだ、把握できていない。(Q.明日もやっている?)基本的には閉鎖するが、本体は全力でやります」(エムケイグループ 初見司副社長)
 このうち、0歳から5歳までの7人の園児が通う中野区の「ハッピースマイル東中野駅前園」では、30日午後10時頃、本社から保育士のところに「倒産したので、明日ですべての園を閉園する」と連絡がありました。
 このため、30日夜から職員が手分けして保護者に連絡し、31日朝、保育園に子どもを預けに来た保護者に対しては、閉園になることを説明し謝罪したということです。
 東中野駅前園は、2か月前にオープンしたばかりでした。 …

 我が家も子どもを保育園に預けて子育てをした。もし、明日から閉園ですといわれたらどうだろう。

 もともと、保育園という制度は、児童福祉法の規制によって簡単に撤退できないような縛りがかかっていた。保育園の建物などは、私的に所有することは許されなかったのだ。ところが規制緩和の株式会社でも保育園が経営できるようになった。それでも追いつかないから、認可園以外の制度の拡大も促進され、この「ハッピースマイル」のような形態が急速に広がったということができる。

 日本は、子育てにかかわって、公的な支出が極端に少ない国だ。それは、もちろん各種手当などの直接的な支出が少ないこともあるが、やはり保育など就学前の制度への支出も少ない。
 子育て支援のかけ声は、勇ましいが、この根本問題を避けたままで、推移してきたことを象徴するような事件でもある。
 もちろん緊急の対策が、行政には求められる。

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コメント

私は新宿に茶花茶花と言う飲食店を15年近く経営している大滝と申します。来年の4月を目標に高校時代にお世話になった先生と保育園の開園を目指してます。只今、都内(新宿区・中野区近辺)で物件を探しています。当たり前ですが、保育園を運営するに当たって家賃の負担が郊外に比べとても大きく、好条件が揃いません。認可を取得するための設備投資などもあるので大変です。保育園は飲食店の様にギュウギュウに詰めて、時には何回転もさせて売り上げを上げる事は出来ません。広さに応じ限られた定員数しか取れないのです。慎重に運営をしないとハッピースマイルの様な事が起きてしまいます。今回、東中野にオープンして間もなく閉園してしまったハッピースマイルの物件を居抜きで貸してくれないか日本閣さんに交渉をしに行きます。やはり問題になってくるのが家賃です。どのくらいするんだろう?結構、立派な建物に入ってたなあ。居抜きだから造作譲渡なんか請求されたらどうしよう。楽しみと不安でいっぱいです。

投稿: 大滝太郎 | 2008/11/07 04:40

 都会では家賃負担も大変ですよね。
 ただ、保育園という公的な制度をどう設計するのか。かつては私的所有の土地などで、認可の保育園を運営することはできなかったわけです。自由に撤退することなどを制限するためです。いま、福祉法人以外の民間の力をかりて、保育要求をカバーするとき、どのような制度であればいいのか。それと一体に、公的制度である限り、公的な責任を財政的な面で、国や地方自治体がはたしていくのか。つっこんだ議論が必要だと思うところです。

投稿: YOU→大滝太郎 | 2008/11/09 23:21

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