血みどろの政局に突入か?
昨日(もう一昨日か)、一昨日と、新聞の政治記者さんと国会の秘書さんと、今後の政治の動きなど、意見交換をする機会などもあった。ところかどっこい、事態はまたまた今日になって、急変する。20日に新テロ特措法などの延長を決めることに同意していた民主党が、第二次補正を今国会に出さないと、審議を拒否すると言いだした。今日は、急遽、麻生・小沢会談まで開かれた。明日は、民主党は国会を欠席するそうだ。したがって、参議院はとまるという状況になりそうだ。はたして、国会の会期は延長されることになるのだろうか。自民も民主も、どちらも大義のない、血みどろの政局劇が展開されるのだろうか。
ここにきて、さらに麻生内閣の支持率は下がり、30%を切る調査まで出ている。自民党のなかからは、すでに公然と倒閣の声まで出ている。麻生が圧倒的な支持で総裁に選ばれてまだ2カ月である。
問題の根源は、自民党が打つ手のない状態に陥っていることにある。それは、たとえば、先の金融サミットでおこなった「危機の克服 麻生太郎の提案」という文書などを見てもよくわかる。
「1. 短期的な金融市場安定化策」などは、結局、日本は、とにかく国民を犠牲にしても金融機関を守ることをやってきましたと言っているだけにすぎない。「不良債権の処理」や「流動性供給」が、経済の病根をなくすことにどれだけ役だったのかなどは、何も証明されていない。銀行にとにかく当面の短期のお金が確保されるようにしたということにほかならない。
では「2. 中期的な金融危機防止策」はどうなのか。ここでは、アジアなどの国のIMFなどの国際機関の改革への要望にほとんど耳をかさない。いまある体制をどう維持するかと言っていることにすぎないだろう。そして、「3. 長期的な通貨体制」は、ひたすら、アメリカへの追随を表明していると言えるだろう。
今度の金融危機をとおして議論がはじまろうとしている、新しい世界の方向などにまったく無関心としか言いようがない。
さて、そんな行き詰まりに、どんな対案を民主党は出すのだろうか。政局に持ち込むというのは、長期的にみて、この党にとってプラスになるとはどうしても思えない。
個人的なことで、かなり心にダメージをおった一日。身体もちょっとしんどいです。
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