近藤益雄のことなど
少し前、長男と話をしていると、「日本にはすごい人がいたんだね。授業で聞いて感動した」といって、意外な人物の名前を出してきた。近藤益雄である。われわれにとって、障害児教育の先達であり、敬愛する清水寛先生が、いろいろなところで語っている。が、いまでは、そのことを知る文献などもなかなか手に入らないのが現状だ。
たまたま手元に、「子どもらと歩く子どもらと生きる」という本があったので、パラパラと読んでみた。戦争での過ちの後悔のうえにたった近藤の生き様は、やはりすさまじい。
われわれは、日本社会の遅れや問題を指摘をする。しかし、同時に、この日本社会には、未来を開くようなすさまじいとりくみの積み重ねもある。それが、不十分で、限界や問題があったとしても、学ぶべきとりくみや人生は少なくない。にもかかわらず、たとえば教育の分野の、そうしたかつての教師たち、教育研究者たちのとりくみについて、語られなくなったのがいつごろだろうか。教育史や教師教育史などあまりはやらない分野になってしまった。
ボク自身も、正直、大学生のころ以降は、必要に応じて、手に取る以外は、あまり考えてこなかったと気づかされる。
舵取りの難しい、いまの時代だからこそ、もう1度、学び直す価値もあるのだろう。そんな反省の念をもった。
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