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2008/11/10

ブラジルが世界を変える~ルーラ大統領の挑戦~

081110_a_01 NHKのBS世界のドキュメンタリーで、<シリーズ 変わる南米> がはじまった。第一回目がこれ。ただ、扱っているのは、第一期目のルーラの外交に焦点をあわせたものなので、すでに知っている人は知っているような内容で、とりたてて目新しい論点があるわけではない。
 ただ、03年に選出された直後から、WTO世界貿易機構ドーハラウンドで、インド・中国・南アフリカなどのG20諸国形成をリードするなど、先進国中心の国際政治を大きく変革しようとする外交姿勢は、鮮やかにクローズアップされる。「豊かな国は補助金つきで農産物を貧しい国々に輸出するのをやめよ」――ここにその核心があるということか。
 アメリカ主導のFTAA・米州自由貿易地域構想を拒否し、EUをモデルにした南アメリカの地域連合樹立に向け、歩みを続けている点に注目した内容は、おもしろい。ルーラとチャベス大統領が2005年9月に開かれた第1回南アメリカ首脳会議の席上で戦わせた激論の中継録画など、貴重な資料映像の数々から構成されていた。

 ルーラは、14歳から学校に行かず働き始めたという下層階級の出身である。しかし労働組合委員長の経験から、団結の力を信じ、自らの信念の一方で、常におごらず、妥協案を用意した外交姿勢は、なかなか説得力もある。世界銀行主導の経済政策ではなく貧しい民衆のために国際政治を変革すべきだという点で、チャベスなど、急進的な政権との連帯を述べる。とりわけ、この南米の共同体への、現地の強い思いはよくわかった感じがした。

 日本では、南米の変化は、なかなか報道されない。それだけに、南米の変化の1つの顔の理解の深まる内容だったように思う。

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