今日の益川さん
すっかり時の人となった益川さん。テレビでのインタビューも、その人柄が伝わって、楽しいですよね。
考えてみれば、ボクが、益川さんに会いに、京大の理論物理研究所をたずねたのは、もう10年以上前のことです。ちょうど、「小林・益川理論」の証明につながる、初期の実験による確認がおこなわれた時期でしょうか。訪ねていったその日に、新聞からコメントを求める電話が殺到していたのを、なんとなく思い出しました。昨日の記者会見を聞いていても、益川さんにとって、ものすごく、意味のあるものだったのでしょうね、その実験結果は。私は、すごいですねといいながら、よくわからなかったので。いまから考えると恥ずかしいかぎりです。
さて、益川さんの人となりが、新聞ではぼちぼち紹介され始めています。
ノーベル物理学賞:反戦語る気骨の平和主義者…益川さん(毎日新聞) ノーベル物理学賞を受賞した益川敏英・京都産業大教授(68)。穏やかでちゃめっ気のある益川さんだが、「反戦」を語る気骨の平和主義者でもある。 作家の大江健三郎さんらが作った「九条の会」に連動し、05年3月、「『九条の会』のアピールを広げる科学者・研究者の会」が発足した。益川さんは呼びかけ人の1人だ。同時期に誕生したNPO法人「京都自由大学」では初代学長に就任し、市民の中に飛び込んで平和を語った。…
京大職組のHPには、中央執行委員会名で「益川敏英先生のノーベル物理学賞受賞を心よりお祝い申し上げます」とメッセージが。そこでは「益川先生は1970年に京都大学職員組合に加入され、以来、停年でご退職なさるまでの33年間の永きにわたり組合員としてご活躍されました」と紹介されています。
かつて毎日新聞で、「益川さんは毎朝、京都府宇治市内の自宅から京大に向かう途中の喫茶店で前夜の考えを整理するのが日課になった。京大教職員組合の役員だった益川さんは、昼間は組合の仕事をし、合間を縫って小林さんと激論を交わした」と紹介されたこともあるそうです。
いまの若い人と、たしなに時代は違いますが、研究者としての生き方として、学ぶべきあり方を示しているようにも思います。
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