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2008/10/21

最近、聞いた気になる話

 取材に行ったり、いろいろなところに行ったとき、できるだけそこであった人と話をするようにします。まあ、ほんとうはあまり得意ではないのですが、気軽に話をするというのが、仕事の原点かなあとも思うのですから。そこで、最近、聞いた話で、気になったことをいくつか。

 1つは、教員養成の現場での話。ある大学の先生から聞いたのですが、教職課程のある大学では、教職にかかわる授業のシラバスを文部科学省に送らなければいけないそうです。送ったシラバスにはいろいろ意見がつくそうです。「学問の自由」「教育の自由」にかかわる重大な事態だと思いますが、それだけではないようです。文部科学省の役人や、文科省から委託をうけた専門家が、その授業をチェックしにきているというのです。これはちょっと、恐ろしいことです。すでに、教員養成の国家による管理がここまできているのかと思いました。実態を少し、調べる必要があるのではと思います。

 もう1つは、高校における競争の激化の問題。高校の多様化がすすめられ、そのなかで、大学進学を競い合う状況が強まっています。そんななかある県では、公立高校で週1日でも6時間で授業が終わるという学校がなくなったというのです。毎日が7時間授業というのです。しかも、多い学校では年間37回も模擬テストがあるというのです。
 一方で、心に傷をおった子どもたちの受け入れなど貴重な役割をはたしている定時制高校の統廃合が続いています。経済格差と貧困が広まる中、公立校ののみの受験という生徒も増えていて、定時制高校の志望倍率も増大しています。その結果、定員を大きくうわまわる応募という状況もあります。そこで、おこなわれているのが、3部制の高校というのです。午前、昼、夜の3つの部で、それぞれ4時間のコースをつくる。少ない校舎と先生で、高校が運営できるというわけです。

 いったい日本の教育はどうなってしまったのでしょうか。管理と競争、そして切り捨て…。
 何がおこっているのか、もっと見ていく必要があると感じています。

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コメント

「監査」ですね、前者の話。
中教審委員とかが全国の視察をするわけです。
シラバスには教科書の項目に「学習指導要領」を書き込まないといけないのです。
たしか歴科協『歴史評論』9月号の「歴史のひろば」にそのことが少し書いてあります。
シラバスや講義を観た上で、あれこれ文句を言って、教職課程を取り消すぞ、と脅すわけですね。

投稿: それは・・・ | 2008/10/22 04:27

 ご無沙汰していますって言っていいのでしょうか。貴重な情報ありがとうございます。早速、歴評論文は手に入れました。驚く話なので、いろいろ知りたいと思います。でも、なぜ、大きな社会問題となっていないのかというのも、不思議です。なぜでしょうか。
 ブログが再開されたのですか。再開されていらっしゃれば、メールでお知らせいただければ嬉しいです。

投稿: YOU→それは・・・ | 2008/10/22 23:40

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