1995年 未了の問題圏
毎月の仕事が地続きのようになっていて、いつのまにか20日だ。いまつくっている号がいよいよ佳境だというのに、月末までその先の3本の原稿をしあげてなくてはいけないことに意識が行っている(うち一本は、自分の原稿)。
最近、あまり本の紹介ができていないことを反省。いま読み終えようとしているのが、敬愛する中西新太郎さんが雨宮処凛、中島岳志、湯浅誠、栗田隆子、杉田俊介という若手の論客と1995年を転機として現代社会について対談した本。これがまた面白い。
中西さんは相変わらず、よくわからない難しいことを言っている。雨宮さんとの対談は、予想通りのおもしろさ。中島さんとのものは、中島さんのうさんくささ?――すみません――というか、不思議な立ち位置というものが理解できておもしろかった。湯浅さんとのものは、予想と違って、まったくの社会論を論じあう、これはボク的には秀逸。ぜったいにおすすめの対談。湯浅さんの頭のなかものぞける。栗田さんとのものは、これまた、おもしろかった。この年代の女性の生きづらさを新しい視点から論じている。たんじゅんな?ジェンダー論ではないところが理解が深まる。杉田さんとのサブカル論は、もうついていけません(苦笑)。いろいろと読んでいないものを無性に読みたくなる。
自分の問題意識と共通する面や、あたらしく考えさせられた点や、いろいろつまっている。ものの見方や考え方として、社会学の影響をうけた論者たちだと思うのだけれど、そうした議論を中西さんが受け取りながら、より深みのある議論をかぶせようとしているところがいい。何か、今後の議論の発展性などもヒントとしてある。
まあ、むずかしくって、ボヤーっとした問題意識だけが、結果としてふくらんでいるんだけれどね。でも、読後感には満足感もある。
« 反貧困世直しイッキ!大集会―垣根を越えてつながろう | トップページ | 最近、聞いた気になる話 »
「教育」カテゴリの記事
- 学童保育の職員100人超、民間転籍を拒否 手当など減「約束違う」(2026.03.05)
- 「第28回子どもの貧困対策情報交換会 いのちのとりで裁判(生活保護基準引き下げ訴訟)とその後を考える」(2026.01.25)
- 特別支援学校の生徒除外 調査訂正、大臣が謝罪〈文科省〉(2026.01.13)
- 「教員の『働き方改革』はいま?」(2026.01.11)
- 「戦後 80 年・平和と教育を考える」-すべての子ども・若者に学ぶ喜びと生きる希望を-(2026.01.10)
「読書」カテゴリの記事
- 『あなたを忘れない 朝鮮からの満州移民』 前衛3月号ができています(2026.02.08)
- きょうされんの『TOMO』1月号の「新春インタビュー 吉田恵里香 × 斎藤なを子 私の声だって、みんなの声だって、 決して消えることはない」(2026.01.21)
- 「教員の『働き方改革』はいま?」(2026.01.11)
- 2月号ができています。(2026.01.03)
- 在日文学の普遍性、刻みつけ 大阪で「金石範生誕100年記念シンポ」(2025.12.23)
「政治」カテゴリの記事
- 学童保育の職員100人超、民間転籍を拒否 手当など減「約束違う」(2026.03.05)
- 国家情報会議、スパイ防止で司令塔 メンバーは首相・9閣僚―設置法案全容(2026.03.04)
- イラン攻撃、米軍が作戦詳細明かす 最初に動いたサイバー軍と宇宙軍(2026.03.03)
- 予算委員会を少し見ていたが、ほんとに驚いた(2026.03.02)
- 朝から、イランのニュースで、気持ちがつぶれる(2026.03.01)


youさんの本の紹介,楽しみにしています。わたしもこの本はお薦めだと思いました。同じく湯浅さんとの対談がよかったですね。マンガや若者が読んでいる本,読みたくなります。確かに!
投稿: KATEK | 2008/10/31 19:28
大学で社会科学が弱くなっているというのは、なかなか鋭い指摘ですよね。
こちらも、なかなかコメントを書くことができていませんが、KATEKさんから、いろいろ考えたり、感じたりするヒントをいただいています。
投稿: YOU→KATEK | 2008/11/01 00:33