子供の貧困…親から続く「負の連鎖」
子どもの貧困が、全国紙でも大きくとりあげられている。7月には、毎日新聞が子どもの無保険=親が国保料を未払いで、資格証明書の発行になって、病気でも病院にかかれない子どもがいる問題のキャンペーンをおこなって、厚生労働省も全国調査をはじめている。8月には朝日の大阪版が「子どもの貧困」をとりあげた。このブログでも紹介したけれど、大阪の朝日が児童虐待の実態を、ていねいにレポートしてきた実績がある。
今日の読売で次のような記事が掲載されているという話を聞いて、すぐに読んでみた。
子供の貧困…親から続く「負の連鎖」(読売新聞)働く貧困層が社会問題となるなか、「子供の貧困」がクローズアップされている。経済協力開発機構(OECD)のデータによると、日本では、17歳以下の子供の7人に1人が貧困状態にある。貧しい家庭環境が健康や教育に及ぼす影響はもちろん、親から子に伝わる「負の連鎖」を懸念する声も強い。…
記事では、子どもの貧困の実態について、「そもそも、人生のスタートラインに立てていない」との声を紹介。
・学歴――「学歴との関係だ。大阪市が04年3月にまとめた『大阪市ひとり親家庭等実態調査報告書』によると、希望する子供の最終学歴を『大学』とした割合は、年収600万円以上の世帯では半数以上だったが、同200万円未満の場合は25%を切った」。
・虐待との関連性――「厚生労働省が昨年6月にまとめたデータによると、05年に起きた児童虐待による死亡51例のうち、約4割が市町村民税非課税世帯など経済的に困難な家庭の子供だった」。
などの実例を紹介している。さらに、「06年4月に、大阪府堺市健康福祉局の道中隆理事が、市内の生活保護受給390世帯を無作為抽出して調べた結果、その25%は世帯主が育った家庭もやはり生活保護世帯で、その割合は母子世帯では40%に上った」と、貧困の固定化を警告する。
日本の貧困は、「OECDの調査(2000年)によると、日本の子供の貧困率は14・3%と、平均より2・2ポイント高い。10年前と比べ、2・3ポイント増となっている」というのだ。
記事を書いたのは、大津和夫さん。このブログでも紹介した『置き去り社会の孤独』という本を書いた記者だ。若者の貧困や、就労支援の問題について取材してきた人だ。
読売では、14日付け、15日付けの両日夕刊で「児童養護施設を出た後の問題」が掲載されるという。
ちょっと、このテーマでの仕事もしているので、関心を強くもって読んだ記事だった。
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