6年連続、「生活苦しい」57% 過去最多、国民生活基礎調査
自民党の総裁選がはじまるとメディアは、これまでえらそうなことを言っていても、結局は、自民党による電波ジャックの状況になってしまっている。7時のNHKニュースまで、総裁選候補者を生出演させていたのにはかなりおどろいた。あまりにもこの問題を、象徴しているのが、候補者の発言を誰も批判しないことだ。候補者はみんな同じ政党の人間なのだからあたりまえだ。たとえ明らかにまちがったことを言っていても批判されず、言いたい放題の垂れ流し状態の一日だった。
でもねえ、結局、自民党の候補者の発言は、あまりに国民の実感と乖離しているのではないか――そう強く感じた次第。
6年連続、「生活苦しい」57% 過去最多、国民生活基礎調査(共同通信)「生活が苦しい」と感じている世帯の割合は57・2%で、6年連続して過去最多となったことが9日、厚生労働省の「2007年国民生活基礎調査(概況)」で分かった。
06年の1世帯当たりの年間平均所得額は566万8000円と前年より3万円増だったが、所得が平均を下回った世帯の割合は1999年と01年に並んで過去最多の61・2%だった。
平均所得が前年を上回ったのは2年ぶり。生活が苦しいと感じる世帯は10年連続で過半数を占めた。…
5人の人たちは、この生活の苦しさをどれだけ理解しているのかと思う。
経済政策の議論になっても、結局、前提のなるのは財政赤字の問題。でもいまの財政構造が前提とされる。ここには、たとえば大企業の法人税を上げようなどという発想はみじんもない。支出の面でも、大企業への補助金や、軍事費はまったく議論の対象にはならない。
もともと、政治を変えるだとか、新しい政権の選択ということはいっさい意味しないのが総裁選である。
テレビは、もっといまの政治のどこに問題があるのかがわかるような議論をするべきだと思う。野党各党の政策と対比するとかしなければ、まったく国民にとって意味のない総裁選報道になってしまう。これで自民党の支持があがるということを本人たちは期待しているのだろうけれど、この実感からの乖離は、かえって国民の不信を買うにちがいないのではないだろうか。
さて、仕事のほうは、忙しい局面。遅れている座談会の処理などを集中してすすめる。
つれ合いの学校もはじまって、家事の方もだいぶたいへんでもある。
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