自民は献金、民主は交付金頼み=参院選対策で支出増大-政治資金
仕事は忙しいですよ。こんなに急な世の中の動きだと、実は月刊誌っていうのはとってもつくりにくいのです。企画ものっていうのも手を打たなくてはならない時期に入るのですけれど、いろいろ軌道修正が求められて、早く、目の前にある仕事の決着をつけて、次の仕事にかからなければなりません。さて、総裁選たけなわですが、どうも政党間の争いが後景に追いやられています。そうすると政党の性格というのがよく見えなくなります。でも、政党の性格がよくわかるニュースというのは結構あるものです。
自民は献金、民主は交付金頼み=参院選対策で支出増大-政治資金(時事通信)統一地方選や参院選など大型選挙が行われた2007年、自民、民主両党本部はいずれも200億円超の政治活動費を投じ、激しい選挙戦を繰り広げた。同年の政治資金収支報告書と政党交付金使途報告書からは、選挙資金として企業献金などを増額させた自民党と、交付金に大きく依存する民主党の集金構造の違いが浮き彫りになっている。…
多額の支出を賄うため、自民党は企業・団体献金の「受け皿」となっている政治資金団体「国民政治協会」を迂回(うかい)し、31億4000万円を集めた。企業・団体献金のトップは日本自動車工業会の8040万円。個人を含めた献金総額は、同5.2%増の35億800万円で、収入総額の13.9%を占めた。
民主党は収入総額こそ同5.2%増加したものの、うち84.2%は交付金で占められ、自民党の交付金依存率(65.6%)を18.6ポイント上回った。また、同党本部の前年繰越金には、交付金基金63億5000万円が積まれていたが、前年の2.9倍に増額した支出に充てるため、07年の交付金を含め174億1400万円を全額使い果たした。…
3つの感想をもちました。
1つは、93年の政治改革のさいには、企業献金を将来的になくすために政党助成金を導入したはず。そういう政治改革の約束を反故にして恥じない政党の姿です。
2つは、企業献金に依存する自民党いう政党は、企業献金に依存するから生じる政党の性格が生じているとつくずく思います。
3つは、政党助成金に依存する民主党の、財政面での自立性のなさです。同時に、自立性がないがゆえに、たとえ、自民党より額が少ないとしても、企業献金のもつ影響は小さくないという問題です。
政党が自立的に政党として成り立つためには、まず組織の面でも国民の根をはった政党であるべきでしょう。
その他、政治資金収支報告の問題について、上脇先生が大事な指摘をしていますので、ぜひご一読を。
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