戦争ってなんだ? 証言が伝えるアジア太平洋戦争
戦争体験の継承は、いまを生きる世代にとっても重要な課題です。編者が言うように、日本の戦争の最大の特質が、被害、加害の側の両方の人間の命を軽視したことにあったことを知ることは、現在の世界と日本の問題に向き合っていくうえでも重要な問題です。
本書は、第1部で、東京大空襲、特攻、日本の兵士の実態、中国戦線、日本軍「慰安婦」などについて、体験者と研究者によって「戦争の真実」が語られます。第2部では、日本の戦争とは、日本の軍隊とはどういうものだったのか、天皇はどのような役割をはたしたのか、メディアはどういう立場をとったのかが示され、さらに、戦後の反戦平和運動の足跡と歴史修正の動きについてのべられています。憲法九条を血肉化していくうえでも格好の一冊となっています。
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