ルポ 児童虐待
昨日、つれ合いの実家から、こちらに戻ってきた。つれ合いの実家で、もう1冊読んだのが、この『ルポ 児童虐待』。
なぜ、虐待は起こるのか。虐待を防止し、傷ついた子どもを救う手立ては何か。1週間に1人の割合で子どもが虐待死する現代。虐待は他人事ではなく、どの家庭でも起こりうる問題として認識し、理解すべきである。朝日新聞・大阪本社編集局発の渾身のルポ!
暴力による虐待やネグレクトが中心だが、傷ついた子ども、そして、その家族のもつ困難について、ふみこんだ取材をしている。その社会的な側面、貧困や、どう社会的に排除されているのかまだのふみこみがないのは限界だろうが。あくまでも、子どもの傷によりそい、同時に、家庭のもつ困難に共感しながら、その前で苦悩する関係者の思いも追っていて、好感のもている一冊でもある。そこから見えてくるのは、当事者の家庭にも、そして苦悩する関係者たちの努力にも、あまりにも社会的な支援がないことだ。新自由主義が席巻する社会は、かくも困難のある人の姿を隠すものなのだろうか。
単純な答えを求めることのできない問題ではあるが、何ができるのかを問いかける。
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