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2008/07/24

こんどは奨学金バッシングか

 保育料、給食費とつづくバッシング、今度は、奨学金を叩くというのでしょうか。しかも、学生支援機構と、社会保険庁になぞらえて問題にする。財務省がそんな議論をはじめているようです。

奨学金:学生支援機構への返済延滞2252億円にも(毎日新聞)

 日本学生支援機構の返済延滞額 財務省は24日、独立行政法人「日本学生支援機構」(旧日本育英会)が大学生らに貸与している奨学金の回収の取り組みが不十分だとして、同機構と所管の文部科学省に対して改善を求めた。財務省の調査によると、延滞額は07年度末で20万件、2252億円に上り、うち同機構のずさんな管理が原因で資金回収が困難になっているケースが少なくとも797件、10億2100万円に上ることが判明した。…

 だいたい、滞納三ヶ月と言っても、その人が、返済の努力をしているのかどうかはまったくわからない統計です。短期の滞納なのか、長期の滞納なのかということも明らかにされていないです。ずさんな管理と言いますが、これもその内実は、こういう資料がないといったもので、そもそも、管理できなくなった人がどういう状況にあるのかなど、まったく関心の外にあるというのが特徴でもあります。現在の非正規労働の広がり、若者の不安定化のもとで、卒業後の学生の実態を掌握することそもののが困難になっている実情があります。

 実は、財務省だけではなく、機構そのものが、6月10日、「日本学生支援機構の奨学金返還促進策について」と題した報告書を「奨学金の返還促進に関する有識者会議」(以下「有識者会議」)の名で発表しています。ここでも、回収の効率化のもとで、奨学金の本来の理念とかけ離れた議論がなされているのです。
(奨学金の会がこの報告書に対する見解を発表しています)

 このブログで、何度も主張していますが、世界に、学費がこれほど高額で、しかも、学生の学費や生活費の支援を直接財政的におこなう制度がない国は、世界には、すくなくともOECD加盟国では日本ぐらいしかありません。奨学金は、かつては、この学費や生活費の直接的支援のためにおこなわれていたはずなのですが、いつのまにか、文字通りのローンと化しつつあるのです。

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