映画の自由と公正な映画助成を考える
今週は、会議も多く、そして取材も続いた週でした。今日は、午後からは、映画復興会議が主催した「映画の自由と公正な映画助成を考える」というシンポジウムにいってきました。
映画「靖国」をめぐっておこった事件は、単純に表現の自由への権力的な抑圧ということにとどまらない性格をもちます。つまり、私人、表現なり、言論なりを、権力が抑圧するというものではなく、権力がお金を出す(助成金という形で)ことがらにたいして、権力が口を出すという性格もものだからです。ある意味、カネを出せば口を出すのは当然だとか、カネの給付は、権利の行使にたいしておこなわれているのではないのだから、カネを出す側で何かしらの方針があって当然だということは、理屈のうえではありうる問題でもあるからです。そのあたりをどう考えるか。憲法学者の阪口正二郎さんの話を聞きにいったわけです。ちょっと、個人的には憲法感覚というか憲法観みたいなところで、ボクとは違うかもしれませんが、話はとっても面白かったです。ここはちょっとある人と議論したいところですが。
阪口さんの議論のつっこんだ感想は後日。
シンポジウムでは、「靖国」を配給した、アルゴの社長の岡田さんの話がなかなかでした。映画というのは、こういう人たちの良識や良心に支えられて文化として成り立っているのだなあと、つくずく思いました。
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