モンスターペアレント
大阪大学の小野田正利先生が『悲鳴をあげる学校―親の“イチャモン”から“結びあい”へ 』を書いたとき、その本の内容は共感できるとは思ったけれど、著者の思惑とはちがって、この問題はメディアにセンセイショナルに取り上げられるようになるだろうなと心配していた。予想どおり、いろいろなメディアで取り上げられるようになった。そして、そのドラマ、モンスターペアレントがはじまった。今回が三回目。
はらはらしながらも、まあ、落ち着いて見ることができた。
ただ、親の葛藤や苦しみなどは、あまりリアルには描かれてはいない。教師の努力やその限界、課題なども、十分に掘り下げられていない。だから、たぶん、番組には、どちらの側からも批判や、イチャモンもだされるだろうなあとも、思う。でも、問題を冷静に探ろうという制作側の、意図はなかなか評価できる感じはする。こんな番組を契機に、親と教師が、真剣に議論するきっかけになればとも思う。そんな期待をさせてくれる。今日の、給食費の問題も、単純にモラルの問題だけに流されることはなかった(まあ、問題の掘り下げは浅いけれど)。今後には期待したい。
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モンスターペアレント(フジテレビ系) 2008年7月〜9月期(夏)火曜日22:00〜
2008年7月1日放送開始
モンスターペアレント サブタイトル
第... [続きを読む]
» この夏一番のお気に入りドラマ『モンスターペアレント』 [【ビュワビュー】]
※ モンスターペアレント(Monster parent)とは、学校に対して
自己中心的で理不尽な要求を繰り返し、正常な学校運営を妨げ
る保護者を意味する和製英語である。
当然、正当な要求や苦情を訴える保護者は、ここに含まれない。
米倉涼子主演ドラマ『モンスターペアレント』
(毎週火曜日夜10時放送 フジテレビ)
MAなどの企業法務を専門とする敏腕弁護士、高村樹季(米倉涼子)が、
教育委員会からの依頼を受け、不本意にもモンスタ... [続きを読む]
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