在日米軍司令部
うーん、久しぶりに刺激的な本を読んだ感じ。ぜひ、憲法や安保の問題に関心のある人は必読書かな。もちろん著者は、日米同盟支持の立場から書いているのだけれど。
いま日米同盟に何が起きているのか。軍事戦略上の日米同盟の重要性の増大の一方で、政治的な文脈での日米関係の矛盾や低下。そういうものに切り込みながら、在日米軍司令官のライト(当時)が、どのように格闘したか? そのものでの日本の政治の矛盾や限界。なによりもそうした政治力学が、日本の自衛隊の制服組にどのような影響を与えたのか。興味ある政治劇の舞台が、独自の取材で解き明かされる。日米軍事一体化とは一体どういうことなのか。
もちろん、軍事同盟肯定論の立場だから、その背景にある、イラク派兵などの矛盾、これから予想されるような恒久法の議論などはほとんどふれられることはないが、容易に想像されるような動きが、結構手にとるようにわたる。たとえば、防衛省昇格とはなんだったのか。
アメリカ政治のダイナミックな動向と、そのもとでの日本政治の文脈――これはなかなか読み応えがあります。問題は、どんな枠組みの中で、日本の軍事当局の力学が働いているのかという問題。うーん。これは大事な問題。
その1つが、日米軍事一体化とは何か。それが大事な問題。そこからくる重要問題が、安保と自衛隊。これはとても深い深い問題です。
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