マネーの暴走が止まらない
今日も朝からバタバタの仕事の一日。やっと、一段落かなあ。
仕事から帰って、途中から、NHKスペシャルを観た。「マネーの暴走が止まらない~サブプライムから原油へ~」と題して、金融化社会の実態を告発する。
サブプライム問題はなぜ起きたのか。危機はいつまで続くのか。次にどんな時代が訪れるのか。サブプライムローンの取引や開発に携わった当事者たちが、ついにカメラの前で赤裸々に語った。最先端の金融工学を駆使した証券化という手法を過信し、全体像を見失った現場の実態。金融商品とともにリスクも転売し、誰も責任をとらない無神経が常態化していった恐ろしさ。日本のバブル崩壊をはるかにしのぐ、世界を巻き込んだ欲望の膨張と頓挫。しかし彼らも、彼らにとって変わろうとする中東などの新興勢力も、マネーを操る技術をさらに競うことで次の時代の覇者たらんとしている。
つまり、サブプライムの問題をサブプライムという仕組みの側から見るのではなく、金融機関の投機的活動への傾斜の側から見る。金融化社会の実態をさぐるのだ。ニューヨーク・ウォール街の金融機関はあのとき、どのように動き、そして今、どのように動いているのか。そして、いまマネーは石油に向かう。
番組を見ながら感じたのは、昨日も書いたけれど、その基礎にある、理論なるものの薄っぺらさというか、解釈的な技術なるものの薄っぺらさには、気持ち悪ささえ感じる。マネーが石油に向かった結果、いったい世界で、日本で何が起きているのか。基軸通貨として、ドルを垂れ流すことのできるアメリカと違い、日本でこのまま金融化がすすめば、より鋭角的に矛盾は深まる。日本は、このまますすんではいけないとつくずく思った。
ただ、番組そのものは、そんなに面白くはなかったけれど…。
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