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2008/05/07

反貧困―― 「すべり台社会」からの脱出 ――

S1124 若いのになかなか凄い人だなあと、この人を見ていると、いつも思う。その実践が、現在の日本社会の問題の勘どころを押さえているというだけでなく、彼が語る「貧困」論は、わかり易く的を射ている。センの理論など、正直、普通の人間にとっては縁遠いものなんだろうけれど、彼の手によると、ほんとうにわかりやすい。そして、本書は、

 うっかり足をすべらせたら,すぐさまどん底の生活にまで転げ落ちてしまう.今の日本は,「すべり台社会」になっているのではないか.そんな社会にはノーを言おう.合言葉は「反貧困」だ.その現場で活動する著者が,貧困を自己責任とする風潮を批判し,誰もが人間らしく生ることのできる社会へ向けて,希望と課題を語る.

 この本も学ばされることは多かった。これだけ、議論が広がっているとはいえ、まだ運動のなかでも、「貧困」の本質をついて理解の共有というのは足りないとつくずく思う。もう1つは、この間、ずっと問題意識をもっている、「エン・パワーメント」という視点。ただたんにたたかえばいいという問題ではない。
 まだまだ、ボクも知り、直視し、学ばなければなりません。もちろん行動もですがね。告発も、連帯も、ボクらがもっているのはまだ手がかりなのだろう。ボクらのとりくみは、まだ始まったばかりだと。

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