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2008/05/05

悲劇の島 チェジュ(済州)

Img0427_01s 1週間前に放映されて、みなきゃいけないと思いながら、仕事の関係で見られなかった番組。ビデオに録画していたのをやっと今夜見ることができた。
 ボクは大阪出身なので、この事件そのものをまったく知らなかったわけではない。2万5千人~3万人という島民が虐殺された「4・3事件」。大阪にもたくさんの人が逃げてきていたから。「共産暴動」と烙印(らくいん)が押され、韓国内でもタブー視されてきた。しかし、民主化後の韓国で歴史の「見直し」が進む中、2000年、事件の真相糾明と犠牲者の名誉回復を図る4・3特別法が制定。2003年には公式の調査報告書がまとめられ、ノ・ムヒョン大統領による政府の謝罪が実現。そして現在、遺骸の発掘と犠牲者の認定調査が進んでいる。

 番組は、このチャジュ出身の、作家の金石範さんや映画プロデューサーの李鳳宇さん、在日の事件の被害者がチャジュを訪れる姿などを通して、その真相にせまっていた。

 考えさせられたのは、日本の責任。日本占領時代に戦争にかり出され、そして軍事要塞とされたチェジュの悲劇、その傷跡。そして、李承晩政権がおこなった虐殺の手法は、日本軍の手法そのものだったということ…。そのことが、この国の民族の悲劇にはたしたやくわりはものすごく大きいのではないのか。
 日本では、自国の誤りへの「見直し」があまりにも遅れている。そのことを痛感させられながら、いまを生きるボクらの責任や役割と言うことを否応なく考えさせられた。

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コメント

>日本占領時代のチェジュの悲劇、

1948年は敗戦で日本は連合軍の占領下です。


 表現が舌っ足らずでしたね。番組を見ておられればわかると思うのですが、言いたかったのは、日本軍占領下で、戦争にかり出され、軍事要塞にされた”悲劇”という意味です。訂正しておきます。

私には、韓国政府が正式に誤りを認めるとともに、式典を開き(そこに在日の人たちも招待し)、慰霊碑をつくったということが印象的でした。

それに着手したのは盧武鉉政権でしたが、実際の式典で謝罪の言葉を述べたのは李明博政権の首相でした。つまり、事件への反省は、決して一政権の問題ではないことが分かります。

そういうところに、韓国の民主化の歩みの確実さを感じました。

それに比べると、日本政府は、過去の戦争について「国策を誤って」などということはあっても、その戦争に反対した人たちを治安維持法によって犯罪者としたことを正式に謝罪し、犯罪者とされた方たちの名誉を回復し、被害を補償するというようなことは一切やろうとはしません。日本の政治の後進性は、こういうところにはっきりと表れています。

あー!HDDに撮って見れてないよ
見なくちゃ。
見たら私も記事にUPします。

 そうですね。
 韓国の現代史という点では、光州事件もありますよね。光州5・18がきっとボクよりGAKUさんのほうが先に見るでしょうから、感想をお願いしますね。

 とにかく早く見た方がいいです! なかなか凄い番組でした。

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