東京の「教育改革」の果てしない「闇」
いま、『新自由主義教育改革 その理論・実態と対抗軸』を読み始めている。これがなかなか面白い(最初は、そうでもなかったけど)。改めて、新自由主義教育「改革」とは、何なのかということについて、いろいろ考えさせられるし、とりわけ東京でおこっている問題について、ほんとうに真剣な議論が必要だと思う。
そう思いながら、東京の教育委員会のHPを見てみると、おもしろい記事に遭遇した。『教育庁報』の最新号がアップされていて、そこに「平成20年度教育施策連絡会を開催」というのが載っている。まあ、教育長が、いろいろ教育政策をのべている。「東京都教育ビジョン(第二次)」についてだとか、平成20度主要施策として、(1)「人権尊重の精神」と「社会貢献の精神」の育成、(2)「豊かな個性」と「創造力」の伸長とのべたあと、(3)「総合的な教育力」と「生涯学習」の充実のなかで、「教員の資質・能力の向上」をのべている。そこでは、「教育管理職については、管理職選考の受験者が減少し、副校長の欠員が生じかねない状況です」とのべられている。先日の都立高校の発言ではないけれど、いま「教育改革」の末端の推進役を担わされている管理職には相当の矛盾が生じていると言っていいのだと思う。こんなところにも、東京の「闇」とその「ほころび」が見えると言えるのだろうか。
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