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2008/05/10

校長からの反撃

 教育というものは、現場で直に子どもたちの接している教師が、父母や地域の協力を得ながら、子どもたちとともにつくるものであろう。そのためには、教師の、子どものその行為の主体としての十分な自由が必要だし、その主体として意見を発することがまずもっての出発点である。ところが、いつからか、教育というものを上から押しつけるものという、戦前の教育にも似たような手法が、日本では幅を利かせるようになった。東京では、ほんとうに、管理統制というものが異常な力を持つようになってしまった。でも、それは教育の本来のあり方にはほど遠いもので、はっきり言って、それでうまくいくはずがない。

 そして、やっとというか、ついに校長が反旗をひるがえした。

職員会議:都教委の挙手・採決禁止通知 現職校長が異議 「教員口閉ざす」と撤回要求(毎日新聞)

 東京都教育委員会が都立学校の職員会議で教職員による挙手や採決を全面禁止した通知を巡り、都立三鷹高(三鷹市)の土肥信雄校長(59)が「教育現場で言論の自由が失われている」と撤回を訴えていることが分かった。都立高現職校長が都教委の方針に公然と異議を唱えるのは極めて異例だ。校長主導の学校経営を目指した通知に対して校長側から異論が上がる皮肉な構図となっている。
 都教委は06年4月、「職員会議において『挙手』『採決』等の方法を用いて職員の意向を確認するような運営は不適切であり、行わないこと」と通知し、校長ら幹部による企画調整会議を中枢に据えるよう促した。
 通知後の職員会議について土肥校長は「教職員が『何を言っても意味がない』と思うようになり、活発な議論がされなくなった。教員の意見が反映しにくくなった」と主張。4月11日に立川市内で開かれた都立高校長会で、通知撤回を訴えた。
 都教委は通知後、都立学校の調査を繰り返し、生徒の生活指導や学校行事について挙手をさせた校長を厳重注意にしている。07年2月以降は実施校がゼロとなっていた。…

 もちろん、退職前の、最後の勇気だったかもしれない。でも、この勇気が、大きな契機になるように、後に続く人たちの勇気を信じたい。校長は、現場のリーダーだ。だからこそ、もっとも教育的であってほしい。そう強く思う。

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コメント

はじめまして。
三鷹高校の校長の勇気を知って、こちらにたどりつきました。
ぼくは定年間際の私立の教員です。
長年の努力で職場の自由はいまのところ確保していますが、都立の惨状を他人事とは思えません。
短歌と写真のブログをやっていますので、今日はこの問題をめぐって歌を詠みました。
TBをさせていただきましたので、よろしければお訪ね下さい。

投稿: 髭彦 | 2008/05/11 12:20

 写真ですか、羨ましいですね。私もたまによらせていただきます。

投稿: YOU→髭彦 | 2008/05/14 00:01

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» 080511 日々歌ふ [雪の朝ぼくは突然歌いたくなった]
一片の通達をもて教員の挙手、採決を石原都政禁じ来れり 現役の校長ひとり行政に職場の自由守り抗ふ 意にそまぬ意見を述ぶる権利をば認めぬかぎり人心乱る 異論をば異端とみなし流しける血潮を思へ左右を問はず 中国に北朝鮮にさ迷はむ亡霊いまだスターリンとふ ... [続きを読む]

受信: 2008/05/11 12:09

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