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2008/04/11

反戦ビラ配布、罰金確定へ 市民団体3人の上告棄却

 最高裁は、実質的な審理はなされず、予想されたとおりの判決がおこなわれた。

反戦ビラ配布、罰金確定へ 市民団体3人の上告棄却(中日新聞)

 自衛隊イラク派遣に反対するビラを配るため自衛隊宿舎に立ち入ったとして、住居侵入罪に問われた市民団体メンバー3被告の上告審判決で最高裁第2小法廷は11日、被告の上告を棄却した。罰金20万-10万円とした2審東京高裁の逆転有罪判決が確定する。…

 大事な判決なので、その要旨を以下に紹介しておく。はたして、集合住宅へのビラ配布が、「その手段が他人の権利を不当に害するようなもの」なのか。ならば、一般の商業的なビラは取り締まらないのか。

判決要旨

 被告らは防衛庁立川宿舎の敷地内に入り込み、各号棟の1階出入り口から各室玄関まで立ち入った。各号棟の構造や敷地、周辺の土地や道路の状況、管理の状況などから、被告らが立ち入ったのは刑法130条の「人の看守する邸宅」に当たり、被告らの立ち入りが管理権者の意思に反することは事実関係から明らかだ。管理者から立ち入りの都度、被害届が出ていることなどから法益侵害の程度が極めて軽微だったとはいえない。
 表現の自由は、民主主義社会で特に重要な権利として尊重されなければならず、被告らによる政治的意見を記載したビラの配布は、表現の自由の行使といえる。しかし、憲法21条1項も、表現の自由を絶対無制限に保障したものでなく、公共の福祉のため必要で合理的な制限を是認するもので、たとえ思想を外部に発表するための手段であっても、その手段が他人の権利を不当に害するようなものは許されない。
 本件では、表現そのものを処罰することの憲法適合性が問われているのではなく、表現の手段、すなわちビラの配布のために「人の看守する邸宅」に管理権者の承諾なく立ち入ったことを処罰することの憲法適合性が問われている。
 被告らが立ち入った場所は、防衛庁の職員やその家族が私的生活を営む場所である集合住宅の共用部分やその敷地で、自衛隊・防衛庁当局が管理し、一般に人が自由に出入りすることのできる場所ではない。たとえ表現の自由の行使のためとはいっても、このような場所に管理権者の意思に反して立ち入ることは、管理権者の管理権を侵害するだけでなく、そこで私的生活を営む者の私生活の平穏を侵害するものといわざるを得ない。
 したがって被告らの行為を刑法130条前段の罪に問うことは、憲法21条1項に違反するものではない。このように解することができることは、当裁判所の判例の趣旨から明らかだ。

 自衛隊の準機関誌「朝雲新聞」に護憲派の本の広告が載っている。アフガン・イラク以後の自衛隊の海外派兵は、自衛隊員のなかにもさまざまな議論がなされているのだろう。上記の事件は、反対意見、批判的な意見を自衛隊内部に持ち込みたくないとしか理解できない。まさに「表現の自由」への抑圧であろう。

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コメント


おれは、地域密着ビラ新聞(『いるまんず瓦版』)出して、家に来るホームレスにポスティング代払って、糞、てめえ、あほか、もう来るな、死ね、やっているんだぜ。

ビラ撒きで食い延ばしているおれの友達がぶち込まれて、どうするんじゃい!

猿ぐつわかまされて、海に放り込まれた感じだぜ。
ふざけやがって!

これからは地下新聞に変更、ホームレスにべべ代払って黒装束の忍者やらせにゃならんのか?
ビラ撒きまで空き巣狙いの要領でせにゃならんのか?

そんなスキルがありゃ、誰がホームレスやるか!

万国の労働者諸君、何で吠えんのか。
様子見ているんなら、わしらホームレスが吠えるぞ。
ぶち込んでみろ!
ろくでなしどもめ!
埼玉の片田舎、入間市野田じゃわしが許さんぞ。

吠えて、吠えて、吠えまくって、拾ってきた野良犬、くん太もいっしょになって、わんわん吠えて、噛みついてやるぞ。

投稿: 田中洌 | 2008/04/12 10:42

 コメントありがとうございます。
 許せないことには、絶対に声をあげなければなりません! ボクは抗議を続けます。

投稿: YOU→田中洌 | 2008/04/13 23:02

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最 高 裁 三 た び 最高裁判所、またの名を奇巌城。初めて訪れたのは忘れもしない1987年の春だった。いまや『悪魔の弁護人』と呼ばれる安田好弘さんが弁護人の死刑事 件。大事件だったので大勢の機動隊がジェラルミンの盾を持って待ち構え、ものものしい警備。あのときは抽選に漏れて外の歩道にいたことを微かに覚えてい る。 二回目は、1990年代かな、表現の自由をめぐる裁判だったと記憶している。大法廷に入れたはずだが、映像でよく見かける風景以外の印象は残っていない。無機的な建物だからか。 そして三回目が立... [続きを読む]

受信: 2008/05/06 16:04

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