米兵不起訴をめぐる議論と毎日「記者の目」
新聞や雑誌を読んでいて、少し、沖縄戦をめぐっての「新証言」なるものについてどう考えるのかだとか、米兵の不起訴をめぐる議論について考えてみた。
まず、沖縄の米兵の不起訴をめぐってコメントを先日いただいたので、少し書いておく。ここのところ、本土の全国紙では、すっかり報道することがなくなったのだけれど、数日前の毎日に記者の目で、那覇支局の三森記者か、「記者の目」で書いていたのが印象的だった。
記者の目:告訴取り下げで不起訴・沖縄の米兵=三森輝久(那覇支局)
この記者の目は、毎日新聞のブログにも掲載されていて、そこにたくさんのコメントがつけられていて、それもまた興味深い。https://my-mai.mainichi.co.jp/mymai/modules/weblog_eye103/details.php?blog_id=531
三森記者は、「言いようのないむなしさを感じている」と書きながら、この問題について、「95年の少女暴行事件以降も、米兵やその家族、軍属による女性暴行事件は14件(沖縄県警まとめ)起きた」こと、「米兵の犯罪や基地移転を巡る交渉が常に外交・政治問題として「沖縄対政府」の図式にされてきたことで、本土から離れた『沖縄問題』というイメージを生み、国民の関心に広がりを欠いてきた」と指摘する。そして、「日米安保の枠組みがある以上、私は沖縄の米軍基地の相当数を本土が引き受けなければならないと考える」とも。
今回の事件については次のように書く。「被害を訴えた少女の告訴取り下げによって、本当に犯罪行為があったのかと勘ぐる向きもあるかもしれないが、その疑念は当たらないと思う。
海兵隊員は少女を車に乗せ、体を触ったことを認めている。また、少女は連れていかれた海兵隊員の自宅で、友人に「助けて」と携帯電話で訴えている。近所の人は「プリーズ」との男の声と「ノー、ゴーホーム」という女性の声を聞いている。こうした状況などから、海兵隊員を逮捕した沖縄県警、そして不起訴処分にした那覇地検とも、少女が犯罪に巻き込まれた疑いが強いと判断している」。
にもかかわらずなぜ告訴をとりさげたのか。「事情聴取や裁判での証言、そして報道被害やネットの書き込みなどによる心ない中傷は、被害を受けた女性にとって事件を再び思い起こさせ、『セカンドレイプ』と呼ばれる。少女は那覇地検に『もうかかわりたくない。そっとしておいてほしい』と話したという。思春期の少女に、こうしたセカンドレイプに耐えろと言うのは酷な話だ」。
ボクは、1955年のユミコちゃん事件からくり返されてきた、被害者の「落ちど」論があたまをよぎる。6歳のいたいけな女の子が強姦の末に、殺されたこの事件でも、親が保護者が悪いという言説がくり返されたが、この議論は、結局は、米軍の存在と米兵の犯罪を免罪する役割をはたす。そして、沖縄の人たちの怒りは、くり返しその議論を乗りこえてきた。
「国民の多くが日米安保を必要と考えながら、安保による痛みを沖縄に負わせ続け、共有しようとしない矛盾」と三森記者は指摘する。三森記者の主張にすべて同意するというわけではいが、「事件を政治的に利用している」という人たちには、三森さんの指摘するようにこの事件が問い掛けている問題こそが「政治」そのものなのだということを考えたいと思うのだが。
明日は、時間があれば沖縄戦。
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本田下院議員を所長にして、中国系アメリカ人と韓国系アメリカ人の従軍慰安婦を在日米軍基地に駐留させたら良い。でなければ、日本人のナショナリズムがなっとくしないだろう。
投稿: 豊田建 | 2008/03/24 17:14