法政大学の総長選挙結果
今日の「朝日」に次のような小さな記事が出ていた。別に法政大学と関係があるわけでもないけれど、何人か、知り合いが勤めている。
法政大総長に経済学部の増田壽男氏(朝日新聞)法政大(東京都千代田区)は10日、次期総長に経済学部の増田壽男教授(67)を選出した。任期は4月から3年間。
法大の総長選挙は以前、専任教員10人以上の推薦を得た専任教員ならだれでも立候補できた。ところが昨年、候補者を推薦委員会が選ぶ制度に変更されたために学内の対立が続いていた。このため、今回に限って専任教員50人以上の推薦があれば立候補できる特例措置を実施。この措置で候補になった増田氏が、推薦委員会などに選ばれた候補の小林尚登・デザイン工学部長(56)を投票で破った。
私立大学も全入時代になっていて、激しい競争にさらされている。評価にさらされ、短期間に結果をだすことが求められるようになっている。巨大私学でも、改革と称して、さまざまな大学の自治と民主主義を奪うような動きがある。たとえば教授会の権限などを奪い去るようなことがおこなわれたりする。法政大学では、上記のように、総長選挙を教授の手からすら離そうとした動きがあり、大学の管理・運営を理事会に集中させようとしていた。この動きの推進派の小林氏を破って、その動きに反対する教授たちに推薦された増田氏が総長になることになったわけである。
法人化された国立大学の学長選挙をめぐっても、新しい動きが少なくないわけだけれど、この法政の動きも注目されるものである。
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