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2008/03/21

イージス艦の見張り不適切認める 衝突事故で防衛省中間報告

 海上自衛隊のイージス艦の事故から1カ月余。防衛省が中間報告を発表した。その原文は、ここ

イージス艦の見張り不適切認める 衝突事故で防衛省中間報告(東京新聞)

 海上自衛隊のイージス護衛艦「あたご」が漁船「清徳丸」に衝突した事故を調べている防衛省は21日、中間報告を発表した。その中で、清徳丸が右側から接近したことを明らかにし、海上衝突予防法にもとづく回避義務はあたごにあった可能性があることを正式に認めた。あたごの見張りも適切ではなかったとし、海自側に重大な責任があることを認めた形となった。
 衝突1分前になって清徳丸が突然、視認されていることから、直前まで見落としていた可能性が極めて高いことも、あらためて明らかになった。
 報告書によると、事故当日の2月19日午前3時半ごろ、当直員が右舷に数隻の灯火を視認。その後、交代した当直員が4時5分までに前方やや右側や右舷に数個の灯火を確認した。…
 これらを合わせ、報告書は「見張りが適切に行われていなかった」「回避措置として十分なものではなかった可能性が高い」と結論づけた。

 隠していたことが、少しずつ、小出しに出てくるというのが印象。やはり、事実は隠しおうせないし、ついたウソはすぐばれる。事故後、自衛隊艦船の責任を回避する発言が相次いでいたことは、すでに明らかだけれど、その構造は、何度もいうけれど「なだしお」事件とまったくそっくりだ。「2分前。緑色灯」が影も形も消えている。ただ、全容にはほど遠いし、自衛隊が知っているはずの、客観資料は未だに出てきているわけではない。

 もう1つの特徴は、できるだけ現場の問題に、原因を矮小化しようとしていること。これでは、問題の解決のためには、自衛隊の志気と能力の向上ということにもなってしまいかねない。『憲兵政治』の感想にも書いたけれど、問題は、自衛隊が、国民の都合や発意でつくられた軍隊ではないという本質――自衛隊は、国民の安全を第一に考えないかということにもかかわる。責任問題の議論に関しては、国民的な監視が不可欠だと言えだろう。

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» 衝突事故の中間報告 [札幌生活]
あたごの衝突事故の中間報告とも言う艦船事故調査委員会の報告が発表された。これを読むとあたご、清徳丸双方とも衝突の直前までお互いに気づいていないようである。 [続きを読む]

受信: 2008/03/22 15:18

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