沖縄戦についての簡単な考察
沖縄戦について、新証言があって、例の座間味での「集団自決」で「軍命令はなかった……」派を勢いづかせている。「軍命令はなかった……」派を勢いづかせている。その内容については、新しい歴史教科書をつくる会のHPを見ればわかる。この問題についても、現時点でのボクの考え方について簡単に書いておこうと思う。
証言というのは、それだけで意味をもつのではなく、他の証言やさまざまな歴史的証拠とつきあわすなかでこそ意味をもつ。座間味の事件については、宮城初枝発言もふくめ、さまざまな角度からの発言がある。しかも当時、伝令でもあった宮平秀幸氏の証言だが、彼が沖縄戦の発言をするのははじめてではない。そして、これまでの発言とかつての発言には矛盾があるのも事実でもある。そこの検証がはたしてなされているのか。ややマニアックな話だが、宮平氏は、問題になっている惨劇の直前の部隊長への面談の場にいたのかどうなのか。また、同時に、問題の核心は、その場で軍命令がなかった(そのことは確認されていると言えるのだろう)という問題ではない。
では、座間味の当時は、どういう社会であったのか? 軍と住民との関係はどうだったのか。事件までの軍の行動や発言は、どうだったのか。宮平氏の発言や、藤岡さんの解説と、宮城晴美さんの本を比べて読むのもいい。何が、読者の心を打つのだろうか。
もう1つ「集団自決」強制否定派は、この座間味の事件をシンボルに、軍命令がなかった=強制はなかったと描き出そうとしている。では、沖縄全体では、どんな事実が明らかになっているのか。そのなかで、この問題をとらえることも大事だと思う。
こう考えると、ボクら考え、しなければならないのはあきらかんだと思う。
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