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2008/02/10

これからの社会教育はどう変わるか!

20080210154105 今日は、朝から電車が2度もとまって、たいへんな一日。バスで、いつも使う駅とは違う駅まで出て、何とか都心に向かう。電車が止まるとバズが混む。かなり、たいへんな思いをして目的地に向かう知人に出会う。

 さて、午後から社会教育推進全国協議会が開催したシンポジウム「これからの社会教育はどう変わるか!」に行ってきました。教育基本法の「改正」で教育3法が変えられ、まもなく学習指導要領の改訂や教育振興基本計画の策定がおこなわれるわけですが、法整備の点では、一通りの最後の法改定が、この社会教育法の「改正」である。

 シンポジウムは、まず、都立大学の大串隆吉先生が、問題提起。議論の前提として、06教育基本法からくる人間像には、個人は後景に退き、社会の要請ということが前に出ていると指摘。社会教育の分野でも、いわば国家による国民の統合ということが中心的な課題とされ(ここに「生きる力」だとか「人間力」という言葉が出てくる)、個人の要望から社会的に問題となるようなことが、社会化される仕組みがつくられないということを指摘されていた。その起点として、85年に臨教審が打ち出した方向があり、社会教育の分野でも転換があった。それは外部労働力(非正規化)への移行と対応しているという。

 つづいて社全協の委員長の長澤成次さんが中教審の生涯学習分科会の「答申素案」について、それをどう読むかという話。もともと学習内容には抑制的であった、社会教育法「改正」が、06教育基本法の掲げた教育目標にそってすすめられる(教基法審議では、社会教育は拘束されないと言っていたのに)危険性を指摘。同時に、社会教育の制度的な後退の危険性を指摘ていました。

 3番目は、図書館情報学の山本順一さんが図書館法の「改正」の動向について報告。辛口の皮肉が、会場から爆笑を誘う。 この動向はほとんど知らなかった。「知の拠点」と言いながら、お金を出さない国の動向には心底、腹が立つ。

 最後が、博物館法の動向について、君塚仁彦さんが報告。歴史の分野の論文は読んだことはあったけれど。とくに学芸員の実態を雇用の問題から接近した話は、先日の若手研究者の話ともだぶって、なるほどと思った。学位をとったあと、非常勤、非常勤、失業という実態…。博物館、美術館の外部「評価」をめぐる動向の話は、くぎづけになる『5星の美術館』という本の話などを通して、市場化された現状には、あらためてボクらの意識も含めて問われている問題の大きさを考えさせられた。

 教育の分野を担当しながら、なかなか十分に社会教育の分野に関心をもってこなかったことに反省をせまられた。この分野の専門家の人たちの真剣な議論から、たくさんの刺激をもらったし、学ぶことが多いシンポだった。まちがいなく、新自由主義などが描く社会像との対峙のなかで、この社会教育のもつ意味は大きい。

 終了後、大串先生にあいさつ。帰りに、どこかでよく見たことのある人とエレベーターでいっしょになったので、声をかけてみたら大学の先輩だった。27年ぶりぐらいかなあ。

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