教研全体集会の開催断念=日教組、ホテル側拒否で
日教組教研は、全教と別れる前には行ったことがあるが…。この間は、全教教研のみである。日教組については、いろいろ言いたいこともあるけれど(笑い)、しかし、この事態は重大な事態だ。
教研全体集会の開催断念=日教組、ホテル側拒否で-東京(時事通信)東京都内で2日から開かれる日教組の教育研究全国集会(教研集会)をめぐり、全体集会の会場に決まっていたグランドプリンスホテル新高輪(東京都港区)が契約を解除し、裁判所の決定に従わず使用を拒否している問題で、日教組は1日、緊急の中央執行委員会を開き、全体集会の開催断念を決定した。
57回の教研集会史上、初日の全体集会が開催されないのは初めて。都内各会場で予定されている分科会は予定通り行う。約3000人の参加予定者には、各支部を通じて中止を伝えたという。
グランドプリンスホテル新高輪みたいなところを教研の会場に設定したことは問題があるだろうけれど、右翼の抗議行動に屈して、集会が中止になるというのは、民主主義の根幹にかかわる問題だと考えた方がいい。しかも、もっとも「自由」であるべき、教育活動の空間がである。
この数年、似たような問題が続いている。「表現の自由」などが脅かされている。このことにボクらはもっと自覚的であるべきだと思う。
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» ホテルを糾弾するだけでいいのか [論駄な日々]
傍観しながら批判をするのは簡単だ。沈黙するよりもはるかに評価できる。だが、いくら激しい言葉を並べても、切実さや痛みが伴わない言葉は届きにくい。そんなことを考えさせてくれたのが「日教組が教研全体集会の開催中止」のニュースである。客観主義の格率からの逸脱も時には必要ではないか、などと考えた。 日教組が教研全体集会の開催中止 ホテルが使用拒否、51年以来初 (47news 2008/02/01 16:4... [続きを読む]
こんにちは。日教組の力はずいぶんと小さくなってしまっているのに,追い討ちをかけるようなこの出来事。世間が許すだろうことを先取りしているとでもいうのでしょうか。これはとっても大事な転換点の一つだって思います。危険な世の中になる・・・
投稿: KATEK | 2008/02/03 12:15
ボクは楽観はしませんが、だからと言って、悲観的にはならないでおこうとは思っています。戦後の日本の民主主義は、大きな弱点のあるものですが、同時に、それなりの分厚さとしたたかさをも形成していると思っています。いま大事なのは、しっかり声をあげるということだと思います。その声は、多数者ではないにしても、そう小さくはないとは思います。
投稿: YOU→KATEK | 2008/02/03 23:52