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2008/02/14

派遣先メーカーにも賠償命令=労災死亡事故訴訟-東京地裁

 事件は5年前。3年前に提訴されたこの事件は、原告勝利の地裁判決が出た。いまでは、大きな問題になっている偽装派遣、その働かせ方そのものを断罪する判決であると言える。

派遣先メーカーにも賠償命令=労災死亡事故訴訟-東京地裁(時事通信)

 派遣社員だった長男が勤務先で死亡したのは会社が安全対策を怠ったためだとして、両親が人材派遣会社「テクノアシスト相模」(神奈川県)と派遣先の容器メーカー「大和製罐」(東京都)などを相手に計1億9200万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が13日、東京地裁であった。山田俊雄裁判長は直接の雇用関係がない派遣先の責任も認め、2社に計約5100万円の支払いを命じた。
 訴えていたのは、死亡した飯窪修平さん=当時(22)=の父慎三さん(58)と母可代美さん(55)=山梨県南アルプス市=。
 山田裁判長は、修平さんが勤務中に意識を失い、作業台から落ちて死亡したと認定。テクノ社について「転落防止の措置を取らなかった」と責任を認めた。
 派遣先の大和製罐については、同社の機械・設備が設置された場所で作業が行われ、管理もしていたと指摘。「派遣社員との間には、実質的に使用者と労働者の関係が生じており、安全配慮義務を負う」と述べた。

4845109905 何年か前、事件を担当する弁護士の川人さんから、この事件の話を聞いて、激しくショックを受けたことを覚えている。工場の図面を示して話されたのではなかっただろうか。この事件は、彼の『過労自殺と企業の責任』という本のなかにも詳しく紹介されている。高さ90センチ、幅わずか40センチという不安定の場で、作業していた。落下をふせぐ防護対策は何も準備されていなかった。彼は、事故の起こる前実家の両親に「狭い脚立の上での仕事なので、落っこちそうでこえーよ」と言っていたという。事件がおこったのは、お昼休み。交替で食事をとる指示で、彼の作業中は、その場に誰もいなかった。発見がおこれ、そして発見後のその対処が悪かったという。ここに、まともに安全教育もされず、最初から危険な業務にたずさわさせる、「ドレイ工場」の実態がある。人手不足で、正規雇用化の促進などというところもあるが、多くの製造業では、その働かされ方は、この事件の後も何も変わっていない。

 派遣元だけではなく、派遣先の責任も断罪された点は、重要でもある。派遣、請負、非正規…。なんちゃって正社員、偽装管理職。いま日本の働かされ方が問われている。

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