渡辺治「今日の情勢をどう見るのか」
自治労連の地方自治研究機構の雑誌『自治と分権』の最新号を読んだ。渡辺治さんの特別インタビューが載っていて、これがなかなかおもしろかった。題して「今日の情勢をどう見るか―運動の力点」、改憲という角度から、福田政権の誕生とその後の大連立とその破綻などの動向を追ったもの。まあ、前半は、いつもの治節で、そのあたりを解説しているが、それはそれで、なるほどと思いながら読む。ボクが面白かったのは、先の参院選挙でも都市部では、決して自民党が得票を減らしているわけではないという点への注目と分析。これは都市財政の現状との関係で論じている。それとともに、とくの都市での改憲や構造改革に反対していく運動をつくってうえで、小選挙区制と二大政党制策動のもとで、改憲反対政党が、政党として国民とむすびついた代表性を発揮しにくい状況のあるもとで、生まれている要求ごとのネットワークを広くむすびついた政策提起を模索することの必要性を指摘している点。これは、運動の現状や現実から見ても、なかなか刺激的で、おもしろい視点であると思うがどうだろうか。
久しぶりに治節を聞きに出かけたいものだもある。
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