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2008/01/12

民主教育研究所 教育研究集会

20080112142536 民主教育研究所が主催した、教育研究集会に行ってきた。「教育基本法『改正』後の動向と私たちの教委気宇実践・研究の動向」と題された集会の一日目が、堀尾輝久先生のあいさつ、基調報告、渡辺治さんの講演、シンポジウムそして全体討論と続いた。堀尾先生の話は、別途近々ふれる機会もあるだろうから。

 渡辺治さんの話は、先日の『自治と分権』の教育版。全体的な枠組みは、治さんらしい話でおもしろかった。とくに、個人的には、なぜ、安倍政権が崩壊したのか、とくに都市での選挙結果にはどういう特徴があったのかというあたりや、福田政権の基盤、大連立をめぐる話あたりが面白かった。ただ教育改革の話に関しては、教育再生会議や文部科学省の動向などが話されたが、どうしても一面的な印象をぬぐえない。それは、教育改革といっても、政策当局の政策やねらいだけで分析すると見えてこない問題があると言うこと。実際に教育改革を担うのは、教師であり、教育は教師と子どもたちによってつくられる人間的な行為である。ここに矛盾があり、その解決の展望があるという、そういう構造をもった分析になかなかならないなあと感じる。まあ、教育学者の仕事だろうけれど。

 シンポジウムで、小学校の先生の報告、首都圏青年ユニオン、そして杉井弁護士がCEARTの調査団が来る問題について報告した。その足立、東京の日の丸、君が代訴訟、定時制高校、公立大学の非常勤職員、ジェンダーの立場、川崎、東京の私学と発言が続いた。話の内容はまったくばらばらで、何かに絞ったらという感じはあるのだけれど、個人的には、すごく面白い発言が続いて勉強になって、満足した。現在の教育の問題は、教育だけの問題ではなく、社会全体の問題と密接にかかわっている。だかた、より重層的で、多様な議論が教育にかかわっては必要なのだとつくずく思った。

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コメント

「現在の教育の問題は、教育だけの問題ではなく、社会全体の問題と密接にかかわっている。」同感です。現場ではどうしようもないところだけど、「働く貧困」問題は、子どもたちの問題と密接に関わっているように思います。

 外から見ると、学校の先生たちは、「貧困」と向き合うというのは鈍感だというのが、教育関係の編集者仲間の感想です(笑い)。でも、少し、様相が変わってきて、とくに中高で進路指導をする先生たちが、いろいろ考えるようになってきたという印象があります。
 組合の研究集会などで、くり返し、討論すべき課題なんだろうなと思いますし、「貧困」と向き合った実践を見たいなあと思っています。

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