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2007/12/17

スペインの歴史の記憶法

 昨日のシンポジウムで荒井信一先生が、スペインの歴史の記憶法について紹介されていた。よく知らなかったので、インターネットで調べてみた。最終的な成立までは確認できなかったけれど、次のような記事を見つけた。

フランコ独裁体制時に迫害された人々の名誉回復法案、下院通過(AFP)

 スペイン下院は31日、スペイン内戦(1936-39年)と、その後フランシスコ・フランコ(Francisco Franco)総統が死去する1975年まで続いた独裁体制下で迫害された人々の名誉回復などを盛り込んだ「歴史の記憶法(Law of Historical Memory)」の法案を可決した。
 同法案は、独裁政権の実態を明らかにし、当時の文書保存を義務付けたうえで、民主主義の原則を強固にし、その価値を高めることを目的とする。……

 上院の決議は形式的でもあるので、たぶんすでに成立したもようだ。
 歴史認識の問題はヨーロッパでは、他国への加害だけではなく、自国内でも弾圧、とくに少数者への弾圧被害への謝罪にも向かっている。それが国際的な人権の発展のなかでのことであるのだから、当然のことといえば、当然だ。
 日本ではどうだろうか。日本での弾圧ということを考えるとき、まず、頭に浮かぶのは、戦前の治安維持法による被害であり、戦後のレッドパージの問題があげられる。しかしかなが、これらの被害に対して、国家による謝罪はいまだない。
 日本で、戦争の加害の問題は、いろいろな問題を内包しながらも、大局的には、少しずつ、問題の核心には向かっている。政府の立場が不十分であっても、政府の公式の態度は村山談話にあるのだから。より、本質的な国家の謝罪ということが、この間、内外で注目をされ、昨日のようなとりくみが行われるわけではあるが、しかし、日本では、治安維持法やレッドパージの問題がこうした場も含め、語られることはほとんどない。
 特有の困難な問題があるのは理解できないわけではないが、なぜ、こうも、これらの問題が語られないのか。時代は、こうした問題にも目を向けるべき時期にきているとは思うのだけれど。そんなことを考えながら、この記事を読んだ次第である。

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