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2007/12/08

アメリカのいま

 少しずつ体調は戻りつつあるようです。今日は、朝から仕事です。

 つらつらと来年のことを考えます。鬼が笑うかもしれませんが、まあもう12月の中旬になろうとしているのでもういいでしょうね。来年は、どんなことがあるのでしょうか。東京裁判60周年、世界人権宣言60周年とまあ、戦後政治の原点を考える上でも大事な年ではありますよね。
 何よりもアメリカの大統領選挙です。日本も総選挙がありそうな気配。政権交代があるかもしれません。

 アメリカの大統領選挙に関して、いろいろ読んでいて、1か月前に発表されたCSISのスマート・パワー報告を眺めてみた。

米中関係が最も重要=兵器拡散防止などで協調を-米超党派報告書(時事通信)

 アーミテージ元米国務副長官ら超党派の外交・安全保障専門家グループは6日、外交戦略に関する提言をまとめた報告書を発表した。報告書は「世界規模の安全保障や繁栄にとって、米中関係ほど重要な2国間関係はない」と位置付けた上で、今後、中国の影響力が拡大していくものの、「米中両国が対決の道を進むことを必ずしも意味しない」と指摘。大量破壊兵器の拡散防止問題やエネルギー安全保障、環境問題などで協調していくべきだと強調した。

 これが、一か月前の新聞記事である。「日米同盟については「過去7年間で強化された」とした上で、重要かつ多面的な協力関係が継続されるとの見通しを示した」ともある。
以下が原文である。
http://www.csis.org/media/csis/pubs/071106_csissmartpowerreport.pdf
何しろ、英文で80Pを超えるシロモノである。私には、かないっこない。そこで、いろいろ新聞記事を探ってみるのだが、なかなか詳しい報道がない。だれか翻訳してくれないだろうか(笑い)。

 いろいろ眺めていると、いずれにしろ、明らかにブッシュ政治の破綻と行き詰まりの証明である。スマート・パワーなることばはすでに以前から、アーミテージも含めて使われている言葉で、ソフト・パワーとハード・パワーの組み合わせを意味する。しかし、明らかに、ハード・パワー中心だった、ブッシュの政治へのアンチ・テーゼを意味する。一国覇権主義を転換し、多国間協調を強調する。
 中国への意識も、異常なほど垣間見える。ただ中国敵視では決してないことも注目される。日本には何を期待するのか。ようは中国への牽制、抑止のための役割である。
 この報告で提案されている、中東和平へのアメリカのイニシアチブなどは、すでにブッシュは取り入れているとも言える動きもある。それほど、アメリカは、すでに一国覇権主義からの離脱をはじめている。もっとアメリカに即して、見ていけば、たとえば、気候変動枠組み、地球温暖化をめぐってのアメリカの最近の動きも興味深いだろう。民主党中心の議会は、こぞって、温暖化防止のための具体的な施策を決めている。そのもとで、ブッシュの模索もはじまっている。

 何を言いたいかといえば、日本がつき従おうとしているアメリカの要望は、実はアメリカの変化のもとでは、限られた、時代遅れの側面ではないかということ。日本の軍事優先的外交の背景にあるアメリカの要望というのは、アメリカのすべてではないのではないか。ほおっておけば日本は、アメリカ以上に世界から、アジアから孤立するんではないのか。

 もっといえば経済の問題がある。サブプライムローン問題をめぐってアメリカの経済が注目を浴びている。これは金融恐慌と言っていいのだろうか。金融が支配する新自由主義経済のもとで、アメリカの経済はどこに向かうのか? アメリカにはこれまでドル特権なるものが存在してきた。このドル特権はどこまで維持できるのだろうか。
 何よりも特権のない日本の経済はどうなるのか。アメリカ型の新自由主義を受け入れてきた日本の経済の矛盾は、特権のない分だけ激しい。一方でアメリカの経済は、実は懐が深い。今日の朝日新聞で、立教大学の中北浩爾さんが、最低賃金制を日本に強要?した歴史を振り返りながら、日本はアメリカに学ぶべきことがあると論じている。なかなか興味深い指摘である。それほど、日本ではむき出しの矛盾が噴き出ているということでもあろう。

 来年のことを思いながら、つらつらと考える。しかし、答えはよくわからない。私には、持て余すほどの大きな問題が多い。正直、何をどう学べばいいのかよくわからない。つくずく世界のことをよくわかっていないのだ自覚させられる。かなりの落ち込みモードである。

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