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2007/12/14

欧州議会が慰安婦決議

 「人権」という言葉はなかなか難しい言葉である。運動をやっている人のなかにも、「人権」という言葉を使わなかったり、どちらかといえば嫌う人も少なくない。この言葉に囚われて、教条的になったりするケースもあるからだろうか。没階級的とも言えなくもない。まあ、俗っぽく言えば理想論にすぎないというのだろうか。ただ、本来、「人権」という言葉は、もっと縦にも横にも広がりのある言葉だと思う。
 一方、「人権」という言葉には、厳しさもある。こうした運動を担う人たちの集まりは、案外、シビアだったりする。そうした緊張感や、ややもすれば一見冷たさとも感じるようなやりとりを嫌う人も少なくはない。それはそうなのだけれど、大事なことは、他人の人権への想像力だと思う。現象的には、「人権」は「人権」と対立する。それを乗りこえてこそ「連帯」がある。

 まあ、人権について、訳の分からない、前ふりはこれぐらいにして、今日のニュースから。

欧州議会が慰安婦決議 日本政府に公式謝罪要求(中日新聞)

 第2次大戦中の旧日本軍の従軍慰安婦問題をめぐり、欧州連合(EU)の欧州議会(フランス・ストラスブール)本会議は13日午後(日本時間同日深夜)、日本政府に公式謝罪などを求める決議案を一部修正して賛成多数で採択した。同種の決議は7月に米下院、11月にオランダ、カナダ両国の下院で採択されている。
 立法権がなく、EUの「諮問機関」と位置付けられる欧州議会の決議に法的拘束力はないが、加盟27カ国、計約4億9000万人の「民意」を表明する役割がある。採択は、慰安婦問題への対応をめぐる日本政府への不信感が国際社会で拡大していることをあらためて裏付けた。…

 なぜ、国際社会がこうまでも、「慰安婦」問題にこだわるのか。ここで問われているのは、過去の問題と同時に、現在の日本政治における人権意識(感覚)にほかならないのだと思う。
 「決議案は『過去の日本政府が慰安婦徴用に関与した』として、人権保障条約や国連決議に違反した『20世紀最大の人身売買の1つ』と非難した」という。この点への人権意識の欠落にこそ非難が集中している。

 さて、欧州議会というのは記事にもあるように立法機関ではない。それは政府の代表による欧州委員会にある。ここが国家連合としての共同体ややこしいところ。だから決議といっても、議会の定数は785だが、決議案への投票数は57で、賛成54、棄権3だったし、決議に拘束力はない。しかし、だからといって、どうでもいい決議かと言えばそうでは決してない。ここでは政治的に、欧州の「民意」を表明しているわけであるから。

 南京事件70周年にあたる今、この事件では、「南京レイプ」という惨事がおこなわれたことも歴史の事実である。そのことについても、十分に日本国内で、認識されているわけではない。合間の時間をみつけて、東京裁判の資料などにも明らかになっているという、南京レイプについての証言なども探る。私たちが、この時期に、明らかにし、伝えていくべきことは、まだまだたくさんある。

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