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2007/11/28

林教授、意見で「軍の強制」強調/「集団自決」問題

 文部科学省は、沖縄戦の記述の問題に関して、専門家に意見書の提出を求めていることが報道されていたが、このほどその1人の林博史さんが、その意見書の内容を発表した。

林教授、意見で「軍の強制」強調/「集団自決」問題

 文部科学省が高校の日本史教科書から、沖縄戦の「集団自決(強制集団死)」に対する軍の強制を示す記述を削除させた教科書検定問題で、沖縄戦を含めた日本軍の戦争犯罪について研究している林博史関東学院大教授が二十七日、教科用図書検定調査審議会に提出した意見を自身のホームページで公表した。文科省は教科書会社からの「集団自決」に関する記述の訂正申請について、可否を判断するため林教授らから意見を聴いている(公表内容の詳細は二十八日朝刊に掲載)。
 林教授は、文科省から公表を控えるよう求められていたが「秘密裏に検定を行ったことが、今回のようなゆがんだ検定につながった」と考え、「検定過程を広く市民に公開し、その中で検定手続きが行われるべきだ」と公表に踏み切った。

 その内容については、林さんのHPで直に読むことをお勧める。本人もブログの引用はしないようにと言っているので、あえて、私の言葉で書くこともやめる。http://www32.ocn.ne.jp/~modernh/essay99.htm

 林さん自身は、著書の『沖縄戦と民衆』を今回の教科書検定でねじまげて使われた、当事者である。今回の公表(林さんによれば、文部科学省から正誤訂正の手続きが終了するまでは、意見提出を依頼されたことも含めて公表を控えてほしいと依頼されていたそうだが)も含め、これまでほとんど明らかにされてこなかった教科書検定の実際の作業が、いかに、文部科学省の手によって政治的にすすめられるものであったことが、関係者の証言でかなり明らかになったことではないか。
 検定の撤回はもちろん、検定制度の民主的な改革もまったなしである。

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コメント

お邪魔します。
林教授の意見書、読みました。文科省の審議官に対する言葉でしょうが、痛烈ですね。
検定意見そのものを撤回せよと言う主張は正論で、大きな声になるべきですね。
なお「意見書」を転載することはダメのようですが、著作権法一般論としてその一部を引用して評論することは許されませんか?
痛烈な言葉を引用したい気持ちでいっぱいです。

 まあ引用はそうでしょうが、なんとなく、しっかり全文を読んでほしいというような気持ちが林さんにあるような気がして。そんな気持ちを代弁できるような、文章を書ける自信がなかったというところです。

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