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2007/10/21

南京事件70年国際シンポジウム プレ企画「南京事件と現代の日本社会」

 戦争責任資料センターなどが主催した、南京事件70年国際シンポジウム プレ企画「南京事件と現代の日本社会」というシンポジウムに行って来ました。川田文子さんが「南京レイプと現在の性暴力」、俵義文さんが「政治家・メディアと南京事件」、山北宏さん・能川元一さんが「南京事件否定論が受容される日本人の意識状況」と題して、報告。

 川田さんの報告は、あらためて南京における戦時性暴力の被害について、とくに東京裁判に出された証拠書証などにもとづいおこなわれた。性暴力という問題に焦点をあわせることの意味と同時に、東京裁判で何が裁かれたのかという問題もふくめ、勉強になった。
 俵さんの報告は、日本会議を中心に、右派(「靖国」派と言っていい)の知識人、政治家、そしてそれに対するメディアの動向を追う。

 目新しかったのか、山北さん、能川さんの報告。この2人が、ブログでネットウヨクや歴史修正主義とたたかう人たちだ。現在の南京事件をめぐる修正主義、虐殺否定論の論理の特徴をわかりやすく、解剖してみせて、ももしろかった。もちろん、容易に図式化すると、その図式にあわない事実を探し出されて、揚げ足をとられる危険性は自覚しなければならないけど、豊富な資料にもとづく分析はなかなか見事なもの。とくに、なるほどと思ったのは、南京否定派は、日本軍関係の文書を隠蔽するという特徴があると指摘している点。第十軍参謀部の資料や、有名な熊本師団戦史、「岡村大将陣中感想録」などの資料を紹介された。
 こうした意義深いブログは、林博史さんが、http://www32.ocn.ne.jp/~modernh/20link.htmで紹介している。とりわけ林さんの紹介するもののなかでは、
クッキーと紅茶と(南京事件研究ノート)南京事件FAQは、南京事件を勉強するうえでは、欠かせないブログである。

 70周年を前に、南京事件の勉強をもう少しすすめないとと思っていたときに、とても刺激になったとりくみでした。

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