全国学力テストの結果発表
全国学力テストの結果が今日、公表されました。今日の時点では、まだ文部科学省のHPにはアップされていません。(全国都道府県教委サイトに一部アップされています)
基礎はOK、活用に課題=都道府県、国公私立で格差-小6、中3全国テスト(時事通信)文部科学省は24日、小学6年と中学3年の全児童・生徒を対象に、今年4月実施した「全国学力・学習状況調査」(全国学力テスト)の結果を公表した。基礎的な知識は身に付いていたが、知識を実生活などに活用する問題の正答率が中学国語以外は6割強にとどまったほか、選択式設問に比べ記述式で正答者数が少なかった。
北海道や沖縄県など5道府県が全国平均を下回り、国立、私立は公立より正答率が高いなど「格差」も判明。テストと併せて実施した生活習慣や学習環境などの質問調査では、過去と比べ、学習意欲や家庭学習の時間に増加がみられた。
…全国平均の正答率をみると、A問題は小学国語、算数と中学国語がいずれも82%、中学数学は73%。これに対し、B問題は中学国語の72%を除き、すべて60%台前半だった。
「基礎はOK、活用に課題」は、もうかなり以前から、議論されていることもでもあります。そのことを証明するための調査なら、なにも莫大な予算をかけて、こんなテストをする必要などなにもありません。抽出調査でこそ正確な結果がでるはずでしょう。
さて、文部科学省が作成した「調査結果のポイント」を見ると、前半は、いまいった点です。しかし、問題は、都道府県の結果を公表していることです。一面は、地域の格差をうきぼりにしているとも言えますが、もう一方で、この時点で、都道府県間の競争をあおる結果にもなるに違いありません。
そして、問題の児童生徒質問紙の結果についてです。ポイントの分析は、世論を誘導することにならないか心配です。かなり恣意的な面のある分析なような感じがします。しかし、全体を見れば興味ある分析ができるようにも感じます。教育格差や経済格差が浮き彫りになりそうです。
全国いっせい学力テストには反対だし、どのような問題テストであったかの評価も慎重でありたいと思います。が、同時に、あらわれた結果からは、ちゃんと学びたいとも思います。
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