沖縄の証言
よく知るジャーナリストの方から、沖縄での取材の「集団自決(強制集団死)」の取材についての感想を記したメールをもらいました。舞台の一つ、渡嘉敷や座間味にも行かれたようです。
「身内を殺し、死のうと思っても死にきれず生き残ってしまった人々の苦悩は想像
を絶するものがあります」と言います。取材の内容は、まだ本人は発表されていませんので、ここでは書けませんが、「この取材はある意味、命がけ。中途半端は許されない、心してかからねばならいと思っています」という彼の言葉は、私もよくうけとめなければいけないと思っています。
今日の新聞には、次のような記事がありました。
「軍関与」証言する動き 自治体も調査 沖縄戦集団自決(朝日新聞)沖縄戦での「集団自決」をめぐる教科書問題で、「軍の強制」を示す記述が検定で削除されて以降、地元住民の間で当時の状況を証言する動きが出ている。沖縄県議会も現地で聞き取り調査をした。文部科学省は、教科書会社から訂正申請が出次第、教科用図書検定調査審議会を開く方針。審議では、こうした住民証言もふまえられるとみられる。
1945年3月に米軍が上陸した慶良間(けらま)諸島の座間味(ざまみ)島では、約130人が「自決」したとされる。同島在住の女性は、自決が行われる前、村助役だった兄が「軍からの命令」があると言っていたと語った。また別の証言では、数十人が犠牲になった慶留間(げるま)島でも前月に部隊長が自決の訓示をしていたという。
県議会は7月、文教厚生委員会のメンバーが慶良間諸島に渡り、聞き取りで住民から証言を集めた。これとは別に座間味村教委は「平和学習ガイドブック」の編集を昨年12月に始め、11月末に完成予定だ。
沖縄県教育委員会は、新たな県史の編集に向けて、証言を集約する。 …
文部科学省は、訂正申請を受け入れることで、この問題の幕引きをおこなおうとしています。しかし、何度も言いますが、政治的な動きを背景に、文部科学省がおこなった検定の結果は、撤回こそもとめられています。
大きく揺り動かしたのは、「自分たちの体験が歴史教科書の中で歪曲されてしまうこと」への身を震わせての怒りです。「自分の体験が歪曲されて後世に伝えらてしまったなら、同じ過ちを繰り返すと」の思いから、少なくない新たな証言がおこなわれました。その声に向き合いながら、しっかりした仕事をしたいものです。
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