底なしの防衛省の企業との癒着
防衛省の守屋元事務次官の接待をめぐる問題は、政治家にも飛びした。
久間元防衛相も飲食接待 山田洋行元専務らから(東京新聞)久間章生元防衛相が昨年秋以降、防衛・航空分野の専門商社「山田洋行」(東京)の元専務(69)らと飲食を共にし、代金を支払わない接待を受けていたことが25日、分かった。元専務は、守屋武昌・前防衛事務次官(63)との頻繁なゴルフやマージャンなどが既に明らかになっており、政官界への接待攻勢が浮き彫りになった。…
専門商社という特殊な企業の存在は、それ自身、検討を要する、特殊性があるとは思うが、しかし、防衛省と企業との癒着は専門商社との関係にとどまらないことは、これまでの数多い事件が示している。ボクは、かつて、製造関係の企業の防衛省担当の営業マンの話を聞いたことがあるけれど、そもそもそういった企業と防衛省は一体の関係にある。選挙でもそういった営業マンは、防衛省OBの候補者の選挙活動をしている。ここにも、企業ぐるみ選挙は存在している。
そういった営業マン言わせると、防衛省の担当者などは、そういった取引で、天下国家、国の安全保障という立場から仕事をしているとは感じられないとのこと。企業とうまくつきあって、効率的に仕事をこなす、他の省庁の官僚と何ら変わりはないと。逆に言えば、その営業マンは、戦争に協力をしているという意識はまったくないということだ。
それはそれで考えさせられる、こうした問題の一側面である。
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