« ”闇の北九州方式”の姿 | トップページ | 自衛隊給油の真実を語るべきだ »

2007/10/03

沖縄の思いに揺れる教科書行政

 先日の沖縄の11万人県民大会をうけ、政治の舞台では、さまざまな動きがおこっています。方法は、訂正申請ということになるのか定かではありませんが、検定によって歪められた教科書の記述の是正がおこなわれる方向ですが、いまだ文科省は検定の撤回は、表明していません。

沖縄知事らが文科相と面会=検定意見撤回要請(時事通信)

 高校日本史の教科書検定で沖縄戦の集団自決に日本軍の強制があったとする記述が削除された問題で、沖縄県の仲井真弘多知事らが3日、渡海紀三朗文部科学相と同省で面会し、検定意見の撤回と削除された記述の復活を要請した。
 この問題で、文科相が同県関係者と直接会うのは初めて。同席した仲里利信県会議長が「沖縄県民137万人の総意を受け止めてほしい」と述べ、先月29日の沖縄県民大会で採択された決議文を文科相に手渡した。知事も要請文を手渡し「よろしくお願いします」と頭を下げた。
 文科相は「大変重く受け止める。検定制度に政治介入があってはならないが、皆さんの気持ちを反映させるよう関係者で知恵を出したい」と述べた。
 面会を終えた仲井真知事は記者団に対し「きちっとした回答はいただけなかったが、地域の意見をくみ取ろうという姿勢は評価する。解決に向けまとめていただきたい」と述べた。…

 一方、民主、共産、社民、国民新の野党4党は衆参両院に決議案を提出する方針です。公明党の太田昭宏代表は2日の政府・与党連絡会議で、教科書検定制度を維持しつつ、客観的に史実を調査研究する機関を設けるべきだと提案。沖縄戦に関する教科書記述問題については「(住民自決への)旧日本軍の関与は否定できないのではないか」との認識を示しています。
 福田康夫首相は「事実関係を必要に応じて調査することはある。文部科学省で適切に対応することが大事だ」と語っていますが、野党が国会決議案を出すことに関しては「政治的な立場から関与すべきではない」としています。

 訂正申請であれば、責任は教科書会社の側にあることに論理的にはなります。しかも、政治的な圧力がかかれば、どこまで訂正がされるかは不透明となります。野党の動きを「政治的な関与」と言いますが、もともと政治的な圧力によって、学問研究の成果がねじ曲げられて教科書に記述されることになったのです。そのことについて、発言するのは政治の責任でこそあれ、関与とは言えないではないでしょうか。
 もちろん根底には、現在の教科書検定制度が、きわめて政治的に使われているという問題が横たわっているのでしょうが、まずは、今回の検定の誤りを直視することからはじめるべきではないでしょうか。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

|

« ”闇の北九州方式”の姿 | トップページ | 自衛隊給油の真実を語るべきだ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/59689/16652877

この記事へのトラックバック一覧です: 沖縄の思いに揺れる教科書行政:

« ”闇の北九州方式”の姿 | トップページ | 自衛隊給油の真実を語るべきだ »