「集団自決」検定問題と沖縄のメディア
昨日に続いて、今日も証言テープを聞いた。捕虜として収容された住民を日本軍が襲った事件は、沖縄戦の終末の時期、いくつかおこっている。
さて、この「集団自決」検定問題について、沖縄のメディアをもう1度のぞいてみた。29日の集会の「琉球新報」の号外は紹介したが、沖縄タイムスも、この間、力の入れた特集を組んでいる。
http://www.okinawatimes.co.jp/spe/syudanjiketsu.html
とくに連載特集は、読み応えがある。とくに、『命語い(ぬちがたい)』という、沖縄戦時下、日本軍の軍命・強制・誘導で起きた「集団自決」。生き残った人たち、命を語る言葉に耳を傾けるという連載を今日は読んでみた。これがまた、すごい。
実は、沖縄では、集会の当日は、現地のテレビ、ラジオが中継をしているのだ。こんなこと、こちらでは考えられない。県民の願いとメディアが一体となっている。これは実は大切なことではないのだろうか。http://www.qab.co.jp/01nw/07-09-29/index3.html
さて、文部科学省は、教科書会社からの修正申請を受け入れることで、幕引きをはかるために、さまざまな工作をすすめている。そのためには、制度そのものも一定の改善を辞さないところにまで追い込まれているようだ。
教科書検定「部会」要旨公開へ 文科省検討 次回以降に反映(沖縄タイムス)沖縄戦「集団自決(強制集団死)」をめぐる教科書検定問題で、文部科学省が、原則非公開としている教科書検定審議会のうち、実質的に教科ごとの検定の合否を判断している「部会」の議事要旨の公開について検討を始めることが十日、分かった。文科省は今回の問題が決着した後に具体的な検討を進め、次回以降の審議会運営に反映させたい考え。…
撤回へのたたかいは続く。この問題で明らかになった、教科書の検定をめぐる問題にもしっかり目を向けたい。
さて、まもなく「証言 兵士たちの戦争」の最終回である。
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