決議分裂「日本のせい」
民主党の説得の材料にと、外務省の官僚がいろいろ動いたようですが、どうも裏目に出てしまったようです。浅はかというか。
もう1点、アフガニスタンはイラクと違い国際社会は一致しているということがよく言われるのですが、ことはそう簡単ではないようです。明らかに、アフガニスタンの戦争にいたる経過は、議論が不足していた。そのことが、現在の国際社会の対応への合意作りに、影を落としているのは否定できないと思いますが。
決議分裂「日本のせい」、安保理各国に反感 給油謝意(朝日新聞)テロ対策特別措置法に基づくインド洋での海上自衛隊の給油活動を継続するため、日米が目指した「国連決議によるお墨付き」は、ロシアの棄権という想定外の結果に終わった。
ロシアのチュルキン国連大使は決議の本来の目的である国際治安支援部隊(ISAF)の任務延長を、米国主導の対テロ作戦「不朽の自由」(OEF)からはっきり区別。「(OEFの有志)連合の活動は国連の枠外のものだ」と言い切った。
背景には「安保理の一員でもない特定の国」(チュルキン大使)の国内事情を、安保理決議の交渉に持ち込んだ米国への反発がある。米国は前文をいじるだけなら全会一致に持ち込めると踏んだが、読み違った。
全会一致が崩れた原因が「これまでなかった海上阻止活動への言及」(同大使)にあるのは明らかだ。各国は「分裂は日本のせいだ」と見ている。賛成した中国の劉振民・国連次席大使も「全会一致を目指す努力を怠ってはいけない。これが前例とならないことを願う」とくぎを刺した。
…チュルキン大使は採択後、記者団に「議論が尽くせなかった。全会一致にはもう1日必要だった」と強調した。ロシアの協力を取り付ける時間が与えられないまま、不完全な成果と日本への反感だけが残った。
さて、そのテロ特措法とアフガニスタンの現状について、毎日新聞でひじょうに興味深い対談が掲載されていました。『武装解除』の伊勢崎さんと、『ドイツ再軍備』の岩間陽子さんの対談です。これがなかなか面白い。五十嵐仁さんがそのエッセンスをブログで紹介しています。一読の価値があります。
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「分裂」てどの国が分裂しているですか。
決議が気に入らないことは良く分かりました。
投稿: やまもと | 2007/09/21 11:16