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2007/09/21

「教育に関するアンケート」調査結果なるもの

 先のいじめの続きと思って読んでもらえればいい。

 国立教育政策研究所が、「教育に関するアンケート」調査結果なるものを発表した。
 現物は、http://www.nier.go.jp/seisaku/mailmagazine/chousakekka.pdf
 さすがに文部科学省の初等中等教育ニュースの読者を対象としたWEB調査なので、きわめて恣意的というか、現在の教育政策を進めるためんの調査だとしかいいようのないものにはなっている。

 ただ、気になることはある。そこでも、問題になっているのは、家庭の教育力の低下と、社会的なモラルの低下ということだ。単純に、恣意的な調査だとみすごしていいのだろうか。さきのいじめの問題ともあわせて、少なくとの教育という問題のなかで、道徳だとか徳育という問題は避けて通れないテーマになっていることは否定ができないと思う。
 もちろん、私は、単純に子どもたちのモラルが低下しているという考え方には与するものではない。しかし、現実には、この面で子どもたちが抱えている課題が大きいということも否定ができない。

 2つのことを漠然と考える。
 1つは、問題の本質がどこにあるのか。それは子どもたちの問題なのかと。政治家のモラルなってあげればきりがないが、少なくとも子どもたちの生活において、学校以外の、消費文化を中心とした社会が存在し、そこではルールがないような世界がくりひろげられている。それを支配しているのはだれなのか。問われているのは明らかに大人社会のありようであり。
 もう1つ、でもあ子どもが教育をつうじて、いかに市民的モラルを形成していくのか。結論からいえば、それは理念的には、知的な能力の形成とともに、子どもの参加経験をとおした自由な学校における活動(こういう表現はあまり正確ではないのかなあ)にあるのだろうが。ではそれがいまの学校でになえるのか。痛めつけられた教師や学校の現状で、そういった活動が可能なのか?

 正直、暗い気持ちになっている。もちろん、いまの学校にも、戦後積み上げてきた成果のうえに、底力は十分あると思うし、父母もそんなに馬鹿ではない。その答えに光をあてるのが、われわれの仕事といえば仕事なんだから。

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