政治とカネ 大臣の椅子
すっかり大臣の椅子が嫌われたものだ。農林水産大臣はなかなかなり手がみつからないという。もともと、自民党の総裁選と言えば、現生が飛び交ったという時代があったという。そう考えれば、日本の政治は進歩したのか。
これだけ政治家のお金の使い方がクローズアップされるようになったのも大きな進歩といえるのだろう。それだけに、幹事長に伊吹さんを登用する福田さんの感覚は、庶民とはかけ離れている。伊吹氏の2005年の事務所費は実に4146万円にのぼる。これに対し、伊吹氏は東京と京都市内の事務所の賃料、会合費、秘書の車のガレージ代などなどで約2000万円と説明した。しかし、それでも、全容を明らかにしたわけではない。しかも、9月に公表された伊吹氏の2006年の事務所費は3335万円。しっかり説明していただきたいものだ。しかし、伊吹氏は内閣を離れたため、国会で追及されることはない。
そういえば、安倍さんの辞任表明の当日には、こんなニュースが流れていた。
公共工事業者から寄付 若林農水相の政党支部(朝日新聞)若林農水相(参院長野選挙区)が代表を務める「自民党長野県参議院選挙区第1支部」が、若林氏が立候補した04年7月の参院選投票日の直前、国の公共工事を受注している長野市内の建設会社から25万円の寄付を受けていたことが分かった。公職選挙法は、国と契約関係にある企業などが国政選挙に関連した寄付をしたり、候補者が寄付を受けたりすることを禁じている。…
直前の6日には、若林正俊農水相の政治団体代表を農水省の補助金を受けている団体のトップが務め、パーティー券を購入していたことが分かった」ということもあった。その若林氏が留任である。はたして、この内閣に、政治とカネの問題を解決する能力はあるのかは疑わしい。
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