旧島民「妹らを手にかけた」=沖縄で非公開尋問
教科書の記述をめぐる問題にまで発展した沖縄の集団自決。実は、検定で文科省が、書き換えの検定をおこなったことは、大きな矛盾をつくりだしたといえるかもしれません。
旧島民「妹らを手にかけた」=沖縄で非公開尋問-集団自決記述訴訟・大阪地裁(時事通信)太平洋戦争末期、沖縄県の渡嘉敷島などで住民に集団自決を命令したと書籍に記載され名誉を傷つけられたとして、旧陸軍少佐らが発行元の岩波書店と作家の大江健三郎氏を相手に出版差し止めなどを求めた訴訟で、大阪地裁は10日、福岡高裁那覇支部で、集団自決の場にいた男性の出張尋問を非公開で実施した。
証言したのは、当時渡嘉敷島に住み、集団自決を体験した沖縄キリスト教短大名誉教授の金城重明さん(78)。妹ら肉親を自らの手に掛けざるを得なかった当時の状況を生々しく証言した。
金城さんは閉廷後、那覇市内の集会で訴訟の支援者らを前に証言内容を報告した。
それによると、16歳だった当時を思い出し、「兄と2人で母、弟、妹に手を掛けた。以心伝心でみんな愛するものに手を掛けた」と法廷で語った。「軍隊なしには集団自決は絶対に起こらない。日本軍が駐留した島でしか集団自決は起こっていない」と陳述したという
この金城さんをはじめ、これまで沈黙を続けていた人たちが、改めて証言をはじめています。戦争の記憶を、次の世代に継承しておく必要にかられての勇気ある発言です。私たちは、こうした証言に正面から向き合いたいものです。
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