黒澤明のリメイク
昨日と今日、テレビ朝日で黒澤明の「天国と地獄」「生きる」のリメイクを放送していました。名作中の名作ですから、映画は、どこかで見たことがあります。映画のハラハラ、ドキドキの緊張感などとテレビとは、どうも違います。
でもドラマのほうのそれなりに見せるものに仕上がっています。考えてみたら時代も違います。いまの時代は、人というものを丁寧に描かなければドラマとしては成り立たないのかもしれません。それだけに、なんともいえないストーリーとしての甘さということを感じます。そういう違いを生かしながら、よくできた作品ということは言えるのかもしれません。佐藤浩市にしても、妻夫木くんにしても、松本幸四郎にしても、さすがの演技です。
映画の主題はそれぞれ、現代でも通用するものがあることは事実です。リメイクの意図はわかります。しかし、なぜ、同じテーマでオリジナルができないのかということのほうが、大きな疑問でもあるのです。こうしたテーマにせまった、オリジナルのドラマははたしてどれだけつくられているのかということが問題なのかもしれません。
全部、ちゃんと見たわけではありませんが、感動半分で、正直納得がいかない。そんなドラマだったような気がします。いかがでしょうか。
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