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2007/09/16

風の丘を越えて

Osusume29 今日は、ちゃんと休もうと思って、とにかく8時間はがんばって寝た。起きてから、少し家事をして、午後は、2本DVDを見た。映画館に行くまでの元気はまだ出ないけれど、DVDを見るぐらいまで、元気は回復しているということか。
 さて、1本目は、前から見たかった韓国映画のヒット作。「風の丘を越えて~西便制」。

 物語は、芸に厳しい父親ユボン(キム・ミョンゴン)は,養女ソンファ(オ・ジョンヘ)と義理の息子トンホ(キム・ギュチョル)にパンソリを教えながら旅回りを続ける。前半の見せ場は、この親子三人が田舎の美しい風景をバックに、「珍道アリラン」を唄い歩く場面。5分40秒もの長回しでこの、貧しく苦しい生活の中で、幸福な光景を映し出す。しかし、父親に反発するトンホは,家を飛び出し、その生活は終える。  ソンファは,パンソリにハン(恨)を刻み込もうとして,父親から知らないうちに薬(ブシ)を飲まされ,失明してしまう。やがでソンファは、ハンを刻み込んだ見事な歌い手に育つ。そして、父親は「恨に埋もれず,恨を超えろ」といい残して死ぬ。弟トンホは,姉ソンファを探し出し,再会するが・・・・。ここからが、この物語の最大の山場。

 パンソリというのあ、日本では何に当てはまればいいのだろうか。ハンとは日本語に訳せば何になるだろうか。字幕では、”恨””情念””過去”と場面で、使い分けられている。父親が刻み込めと語るハンは”恨”で、最後jに超えろ言い残すハンは”情念”で、最後の弟との山場でのハンは”過去”。パンソリやハンを描くことは、民族や歴史の積み重ねを描くことでもあろう。そこがすごいのだろうか。
 まったく圧倒される映画であった。

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ペ・ドゥナです。韓国の人気女優です。私がこの映画初めてみたのは「頑張れグムスン」です。なんだかほんわかとしてかわいい女性だなあと思ってました。その後、韓国映画を見るたびにけっこう彼女が出てくるので人気のある女優さんだな、と思い始めました。その後「春の日のクマは好きですか」、「子猫をお願い」そして最近では「グムエル~漢江の怪物」とペ・ドゥナの映画での姿見ましたが、一番印象に残っているのが韓国アクションの最高峰「チューブ(T... [続きを読む]

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