風の丘を越えて
今日は、ちゃんと休もうと思って、とにかく8時間はがんばって寝た。起きてから、少し家事をして、午後は、2本DVDを見た。映画館に行くまでの元気はまだ出ないけれど、DVDを見るぐらいまで、元気は回復しているということか。
さて、1本目は、前から見たかった韓国映画のヒット作。「風の丘を越えて~西便制」。
物語は、芸に厳しい父親ユボン(キム・ミョンゴン)は,養女ソンファ(オ・ジョンヘ)と義理の息子トンホ(キム・ギュチョル)にパンソリを教えながら旅回りを続ける。前半の見せ場は、この親子三人が田舎の美しい風景をバックに、「珍道アリラン」を唄い歩く場面。5分40秒もの長回しでこの、貧しく苦しい生活の中で、幸福な光景を映し出す。しかし、父親に反発するトンホは,家を飛び出し、その生活は終える。 ソンファは,パンソリにハン(恨)を刻み込もうとして,父親から知らないうちに薬(ブシ)を飲まされ,失明してしまう。やがでソンファは、ハンを刻み込んだ見事な歌い手に育つ。そして、父親は「恨に埋もれず,恨を超えろ」といい残して死ぬ。弟トンホは,姉ソンファを探し出し,再会するが・・・・。ここからが、この物語の最大の山場。
パンソリというのあ、日本では何に当てはまればいいのだろうか。ハンとは日本語に訳せば何になるだろうか。字幕では、”恨””情念””過去”と場面で、使い分けられている。父親が刻み込めと語るハンは”恨”で、最後jに超えろ言い残すハンは”情念”で、最後の弟との山場でのハンは”過去”。パンソリやハンを描くことは、民族や歴史の積み重ねを描くことでもあろう。そこがすごいのだろうか。
まったく圧倒される映画であった。
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